
曇、27度、87%
お豆腐が大好きです。色白でおとなしそうにしているのに、味わい深くて、芯はしっかりしてるのに何にでも合わせてくれる、最高ではありませんか。お腹にもすっと納まります。ここ香港で長く生活できたのも、お豆腐が普通に買えるからかもしれません。お豆腐の値段は、日本の安売りのお豆腐より高めです。ところが、湯葉にいたっては日本の何分の一の安さ。消費量が違います。甘いお汁粉に浮いているは何だ?湯葉です。お懐石の重箱の小さな湯葉をおちょぼ口で食べるような必要はありません。パクパクと、飲茶にでて来る湯葉の巻物をいただきます。
乾湯葉、生湯葉、どちらも少し匂いがするといわれますが、最近、匂いの少ない湯葉を見つけました。そこで、この夏は生湯葉の和え物を2日に一度は作って食べました。キュウリや大根の千切りと湯葉を千切りにしたものを合わせるだけです。私は、山椒の実やゴマを振るだけで美味しいのですが、主人は、あまりお気に召しません。そこで、主人の大好きな万能調味料、マヨネーズが登場します。確かにマヨネーズで和えると、濃厚になってなんだって美味しくなります。でも折角の湯葉の味が台無しです。そこで、黒酢で和えてみました。黒酢の持つ奥深い甘みが、奥行きのある味にしてくれます。ところが色が色です。折角の湯葉も大根も黒く染まります。黒っぽくなるならと、黒ごまを摺っていれました。そこに、おまけでパンチを効かせるために、黒七味を混ぜてみました。 口の中で、それぞれが味の足し引きをしているようです。思わぬおいしさ。
黒酢は日本でも人気のお酢になりました。香港に長くいるおばさん連中が集まっての食事、最後の炒麺がでて来ると、ボーイさんにお酢を頼みます。お酢をかけた炒麺は、さっぱりといくらでもお腹に入ります。
黒七味は、京都の原了郭のものです。普通の七味よりピリッと来ます。焦がして練ったような深い香り。素っ気なさが持ち味の煮麺に、この黒七味を一振り、目が覚めるような変身ぶりです。
色の近いものは合わせ易いと思っています。黒酢、黒ごま、黒七味。さて、今度は何をこのトリオで作ってみましょうか。
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