雨、6度、92%
暦のお正月は1月1日だけという香港に30年暮らしましたから、おせちを作ってもいただくのは元旦だけでした。日本の年末のスーパーやデパートにはおせちのパック詰が並んでいます。買ってきて並べればおせちの出来上がりです。若い方達はせちを食べたいとも思わないかもしれません。食べ方や好みが多様化しています。何と言ってもコンビニです。1年中、24時間休みなく開いています。おせちじゃなくても簡単に食べ物が手に入ります。そんなに高くもありません。「変わったなあ。」と一人で考えます。考えながら私は、2日には餃子を作りました。ひき肉をたくさん作ってしまったので、 肉まんも作りました。3日目にはカレーが食べたくなってインドカレーを作りました。そういえば、昔「おせちに飽きたらカレー」なんてコマーシャルがあったなあと思い出します。
おせちは一つ一つ意味があるそうです。地方や家によっても作るものも違います。おせちの概念を取り外して考えれば、カレーをおせちにしたっていいような気がします。我が家のおせちはいつもより贅沢なカレーとかいつもよりチャーシューが倍のっているラーメンとか。
私自身おせちに思い出はありません。母が料理をしない人でしたから、60年前からおせちなしの家庭でした。お重に詰められたおせちに憧れて結婚以来作ってきました。この3が日、おせちのことを思うにつけて、時代の変化を感じます。私だっていつまでおせちを作るかわかりません。そろそろ戻ってくる主人と新年の祝いをするために、遅ればせながらおせちの準備に入ります。
お正月3が日に食べた餃子も肉まんもカレーも美味しかった。