うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

我が家の一大事のお知らせ

2021年09月11日 | うんこの事

うんこが、

再び体調を崩したので、

新たな病院へ行ってみた。

 

おはようございます。

今までの掛かりつけ医は、ご年齢的に、もう限界だろうと思った。

3か月前、元気がなくなったうんこを連れて行って、そう思った。

あれ以来、次の病院の目星を付けていたから、

昨日、うんこの顔がくしゅんっとなっているのに気づいて、そこへ連れて行ってみた。

結果は、正解だった。

まだまだ若い獣医がゆえか、採血はちょっと下手だったが、

なんとなく良い人っぽかったから、精密検査のために、うんこを預けた。

夕方迎えに行くと、うんこの不調の原因がハッキリ分かった。

そういう意味で、この病院へ連れて来て、正解だった。

 

が、正解だった、その結果は最悪のものだった。

うんこさんは、脾臓に大きな腫瘍をこしらえていた。

治療は手術が必須だが、うんこさんの場合は、

手術のリスクが高すぎて、おススメはできないと言われた。

 

脾臓は、症状が現れにくいそうで、

見つかる頃には、かなり進行していることも少なくないらしい。

ただ最近は、それでも手術することで、ある程度延命出来るケースも

多くなってきた。

が、うんこさんは、おそらく腫瘍の中で出血をしていて、貧血が酷い。

これでは、手術は難しい。

要するに、手遅れの状態だ。

 

「お家で静かに看取ってあげることが、うんちゃんのためかと思います。」

 

若い獣医はそう言って、うんこを連れてきた。

私の顔を見るなり、うんこは小鳥のような声で

「ミャウ」と言うものだから、笑っちゃった。

 

緩和になるような投薬はないのかと聞いたが、

「医療として、できることは、もう何もありません。」

と言われた。

 

もう、何もできないのか。

しっちゃかめっちゃか駆けずり回って、

あーでもないこーでもないと、七転八倒することもできないのか。

そうか・・・

うんこは、親孝行だもんな。

じゃ、仕方ないから、うんこが死ぬまで泣き暮らすか。

 

って、そんなことは、絶対しない。

してたまるか。

うんこと、最期の時を、楽しく暮らそう。

大好きなクリームも、いくらでもやろう。

もし酷く苦しい時は、病院行って、

「なんでもいいから、ちょっと楽になる薬をください」と

無茶ぶりしてやろう。

そうしよう。

 

獣医は、

「もう飲み食いも出来ないでしょうから、1週間もつかどうか。」

と言ったが、

当のうんこさんは、

ご飯を食べて、お水も飲んでるし

 

あやに見守られながら、トイレにも行けた。

 

そうして

大きなイビキをかいて、寝ているんだもん。

うんこは、凄いな。

笑っちゃうよ。

 

※今後、記事の更新や皆さんのブログへの訪問が、

出来なくなる時が増えると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。


かずこさん、湿疹で初めての皮膚科へゆく

2021年09月09日 | カズコさんの事

昨日の午前は、

かずこさんと、また新しい場所へ行った。

 

おはようございます。

最近、私は今まで行ったことのない場所へ、よく行く。

母を助手席に乗せて、あっちかこっちかと

キョロキョロしながら、ハンドルを握る。

 

考えてみれば、私は脳卒中をやって以来、

行ったことのない場所へは行けなくなっていた。

自分の脳みそが、まったくもって信じられなくなったからだ。

いつか、また脳みそが爆発するのじゃないか、

爆発して、帰り道どころか自分のことさえ分からなくなるような、

そんな嫌な予感がして、それはとても怖くて考えたくなくて、

だから知らない道を、自分を信じて進むということが、

酷く無謀に感じるようになっていた。

 

けれど、そんなことは言ってられない。

かずこさんの透き通るような白い脛が、真っ赤になっているじゃないか。

さらに詳しく知るために、老眼鏡を掛けて見たら、

血豆みたいな赤いブツブツが、無数に表れた。

「かゆい?」

「痒もないし、痛もない。」

かずこは、そう言いながら、掻いている。

痒いんじゃないか。

「皮膚科、行こう」

さて、皮膚科ってどこにあるだろうか?

「皮膚科って、なんや?切ったり貼ったりされるんか?」

「されん、されん。クリーム塗ってくれる所だよ。」

かずこは、脳みそが爆発することを怖れる私なんかより、

はるかに、知らない場所への恐怖心を持っている。

ボケる前から、ずっと長い間、そうやって生きて来た人だ。

知らない場所を極端に好まない、まるで猫みたいな人間だ。

少々の体の不調は、隠して我慢してやる過ごす。

本当に、猫みたいだ。

けれど最近は、認知症が進んだおかげで、隠すことが下手になって、

父や私に病気がバレちゃうという訳だ。

 

それを踏まえて、私はグーグルマップで皮膚科を調べた。

雑な扱いをされず、極めて和やかな雰囲気で、医師は優しい感じが好ましい。

かずこさんが怖がらないような皮膚科。

私は、画面に出てくる複数の候補に対して、

持ってもいない第六感を研ぎ澄まし、

画面を睨みつけ、そして、最終的には、

適当に「これだ!」と選び抜いた。

 

そうして、私は手に汗を握りながら、

しかし、勘のいいかずこさんに、余裕のよっちゃんな表情で、

「さてと、行こうかね。母さん?」

と軽く声を掛け、かずこさんのお出かけのためのお洒落と、

心の準備そして覚悟、決心を待っていた。

「かずこさん、入れ歯も入れんとかんよ~」と、

私は私で、自分の不安をかき消す様に叫んでみた。

 

たかが、病院へいく。

ただ、それだけの話だ。

かずこさんも行ったことのない病院へ運ぶというだけのことで、

私とかずこさんは、それぞれド緊張しながら、カチンコチンになりながらも、

互いに、それを気付かれないように冗談を言いながら出かけるのだ。

まるで、幼子のはじめてのおつかいだ。

毎度なんだから、呆れちゃう母娘だ。

 

でも少なくとも私にとっては、刺激的で楽しい、ある種の成功経験だ。

かずこさんは、どう思っているのだろう。

この、ささやかな刺激的な成功体験を、楽しんでくれていればいいいなぁ。

 

さて、我が家にも、刺激的な光景だ。

なんか、刺激的じゃない?

なんでだろ?

 

うんこ「かずこさんは、大丈夫だったの、母さん?」

うん、乾燥で敏感になったせいでの湿疹だってさ。

塗り薬で、治るだろうってさ。

優しそうなイケメン医師で、大成功だった。


のん太のきもち

2021年09月07日 | のん太の事

2年2か月弱の半生において、

のん太には、一つ一つ、

嫌いなものが増えていく。

 

おはようございます。

のん太は、おじさんが嫌いだ。

のん太は、テレビが嫌いだ。

そして、のん太は、本が大嫌いなのである。

 

おじさんと話している、かかぁが嫌いだ。

テレビに微笑みかける、かかぁが嫌いだ。

そして、本をじーっと見つめる、かかぁなんて、大っ嫌いなのだ。

 

だから、のん太は忙しい。

これで、案外忙しいのだ。

寝ている以外、おそらく20時間寝ている以外は、

のん太は、かかぁの気を引こうと、いつも、かかぁを静かに見つめる。

泣いてぐずるような、そんな子供じみたことはしない。

穏やかな浅瀬のような右目と、夕暮れの太陽のような左目とで、

じとーっとひたすら、かかぁを見つめているのだ。

「かかぁ、のんに気付いて。かかぁ、かかぁ。」

 

おじさんとかかぁの間で、

テレビの真ん前で、寝転がって本を読むかかぁの胸の上に座って、

のん太は、じとーっとかかぁを見つめる。

のん太は、悩ましい。

どうしたら、もっとかかぁを感じられるのか、その術が分からなくて悩ましいのだ。

だから、かかぁはこう言う。

「抱っこしかないの。充分に甘えるには、

抱っこしか、ないのよ、のんちゃん?」と。

 

けれど、のん太は、疑っている。

抱っこされれば、爪を切られやしないか、疑っているのだ。

さらに、のん太は最悪な記憶も覚えている。

抱っこされて、尻をぐりぐり拭かれた記憶だ。

屈辱の記憶だ。

だから、のん太は、抱っこも嫌いだ。

だけど、のん太は、かかぁにもっと甘えたくって悩ましいのだ。

 

「どうちおう・・・どうちたら・・・」

あや「あら、のんちゃんったら、寝言言ってるわ。」

 

あや「うふふ、可愛いわね~ね~」

 

のん太は、超絶かかぁっ子なのである。

という、うぬぼれ劇場でした。


不向きな、性(さが)

2021年09月05日 | 日記

昨日のこと、

探偵事務所から出てきた、

ジャージ姿の眠そうな男を見て、私は思った。

 

おはようございます。

探偵って、いいな。

「あの男は、徹夜で張り込みをしてたから、眠そうにしているのだろうか?」

探偵って、なんか、いいな。

「近所の者ですという風に、ジャージで張り込んでいたのだろうか?」

探偵って、凄いな。

「ペン型のキャメラで、不倫現場を撮ってきたのかな?」

探偵って、なんか、ワクワクするな。

 

そんなことを勝手に想像しながら、車中からコソッと見ていたら、

助手席に座る、我が家のおじさんは、

「おかっぱちゃん、想像力豊かだもんね。」と言う。

「あたし、昔から探偵という仕事、憧れちゃう。でも・・・でもな~」

 

私は探偵には向かない。

口は堅い方だっと思っているのだが、案外そうでもない気がする。

「こ・・・これは!」と思う事は、

続けて「誰かに話さなければ!」と必ず考えるタイプだ。

そして、それは少なくとも3人に話さないと、気が済まないという入念さだ。

 

例えば、

スーパーの駐車場で知らないお爺さんに、なぜか怒鳴られた事がある。

その時も私はまず、母さんに話し、隣の熟女に話し、家でおじさんに話した。

やっぱり、3回、話たわけだが、

母さんには、

「なんかさ、昨日の夕方ね、知らんお爺さんが、

何を言ったか聞き取れなかったけど、すごい怒鳴られたんだよね~」

と、素直に話したのに、

会社の熟女さんには、

「昨日、お爺さんが、すごい剣幕で怒鳴りつけてきたんだけど、

たぶんね、この馬鹿野郎って怒鳴ってるんですよぉ。

どうして怒鳴られたかは、分からないけど、

八つ当たりしてんじゃないかなって感じで、怖かったんですよ~。」

ということになり、

おじさんに話すころには、

「男って、知らない女性に平気で怒鳴るよね?

あれは、何の権限で怒鳴るわけ?

男尊女卑の思考よね?そういうことよね?

だってさ、駐車場に停車しただけで、

このアマ、馬鹿野郎って感じで怒鳴られたんだよ。

それでピンときたわけ。

ははぁん、これはあれだなって。

八つ当たりしてんだよなって。

家でかあちゃん(奥さん)と喧嘩してたかなんかの腹いせで、怒鳴ってんだなって。

そういうことで、女を怒鳴る男って、いるよね~。信じられない!」

という、もはや社会問題も盛り込んで、

盛りに盛った、事件になってしまった。

 

向かない。

探偵にっという以前に、

私は、伝言ゲームに向かないのだわ。

 

あれ?

たれ蔵がめずらしく、恐ろしいあやに、ちょっかいかけてるぞ?

たれちゃん、あやと遊んでるの?

うふふ、たれちゃん、がんば~!

 

たれ蔵「なに、かあちゃん?」

いや、なんでもないから。

違う・・・違うから

 

たれ蔵「ぼくを呼んだの、かあちゃん?」

あぁ~来ちゃった。

ごめん、呼んだわけじゃないないんだ(来るの早すぎてピンボケた~)

たれ蔵は、気ままな猫には向かないね。


空と猫

2021年09月03日 | 日記

帰りの道は、

いつも渋滞していて、適わない。

 

おはようございます。

ブレーキを踏んでばかりの帰りの道は、

いつも、どうにもならないことを考えがちで、適わない。

それでも、私は道を変えず、

頑ななまでに、混むと分かっている道を行きたがるのは、

なぜだろう?と、ある日、ようやく気が付いた。

 

遠回りになるかもしれないと覚悟して、

ええいっと横道へ逸れ、

私は思いがけず、だだっ広い空に泳ぐ、鱗雲へ飛び込んだ。

胸が透く思いだった。

 

たまには、横道に逸れてみるのも、いいものですね。

 

そんな我が家の、胸が苦しくなるような光景だ。

あやとのん太が、仲良く外を見ているようで・・・・

 

実体は

のん太「どうちおう・・・どうちおう・・・」

困り果てる、のん太。

 

のん太「おい、かかぁ。のんは、どうちたらいいんら?」

何を困っているのかと言うと

 

あや「のんちゃん可愛いわ~、のんちゃんの尻、嗅ぎたいわ~」

と、ムンムンとエナジーを燃やすあやが、恐ろしくて、

石のように動けない、のん太であった。