うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

のん太のきもち

2021年09月07日 | のん太の事

2年2か月弱の半生において、

のん太には、一つ一つ、

嫌いなものが増えていく。

 

おはようございます。

のん太は、おじさんが嫌いだ。

のん太は、テレビが嫌いだ。

そして、のん太は、本が大嫌いなのである。

 

おじさんと話している、かかぁが嫌いだ。

テレビに微笑みかける、かかぁが嫌いだ。

そして、本をじーっと見つめる、かかぁなんて、大っ嫌いなのだ。

 

だから、のん太は忙しい。

これで、案外忙しいのだ。

寝ている以外、おそらく20時間寝ている以外は、

のん太は、かかぁの気を引こうと、いつも、かかぁを静かに見つめる。

泣いてぐずるような、そんな子供じみたことはしない。

穏やかな浅瀬のような右目と、夕暮れの太陽のような左目とで、

じとーっとひたすら、かかぁを見つめているのだ。

「かかぁ、のんに気付いて。かかぁ、かかぁ。」

 

おじさんとかかぁの間で、

テレビの真ん前で、寝転がって本を読むかかぁの胸の上に座って、

のん太は、じとーっとかかぁを見つめる。

のん太は、悩ましい。

どうしたら、もっとかかぁを感じられるのか、その術が分からなくて悩ましいのだ。

だから、かかぁはこう言う。

「抱っこしかないの。充分に甘えるには、

抱っこしか、ないのよ、のんちゃん?」と。

 

けれど、のん太は、疑っている。

抱っこされれば、爪を切られやしないか、疑っているのだ。

さらに、のん太は最悪な記憶も覚えている。

抱っこされて、尻をぐりぐり拭かれた記憶だ。

屈辱の記憶だ。

だから、のん太は、抱っこも嫌いだ。

だけど、のん太は、かかぁにもっと甘えたくって悩ましいのだ。

 

「どうちおう・・・どうちたら・・・」

あや「あら、のんちゃんったら、寝言言ってるわ。」

 

あや「うふふ、可愛いわね~ね~」

 

のん太は、超絶かかぁっ子なのである。

という、うぬぼれ劇場でした。