レイノー症と分かってから。。。
寒さつづきのうえ、気分も晴れぬ数週間をすごした。
日常的なケガや病気は別として、大病が発覚した場合は心穏やかではいられない。
その病が未知のものであれば、不安は一入だ。
知らないことへの恐怖心が、どんどん脹らむ。
トゲトゲの心は扉を閉ざしてしまい、ひろがる暗がりの中で心身ともにがんじがらめになる。
ほんの少し先を見つめればいいだけなのに、その余裕さえ失くしてしまう。
自然の中に開け放てばいいと分かっていても、それができない。
歯がゆく、情けなく、もどかしく、気弱な心は、負に傾いた坂を転がるばかり。
二度目の診察時に三つばかり質問すると、ドクターのうんざりって態度が見えみえ。
説明には一時間以上を要するから、パソコンで調べるように言われた。
それも、落ち込みに拍車をかけた。
ここは病院でしょ?!あなたがドクターでしょ?!なんで患者に押し付けるのよ!!
パソコンが使えない人はどうするのさ!!
と言った。
・・・ら、スカッとするだろうなぁ。
調べたところで、とことん知るなど素人にはしょせん無理。
敵を知ることは重要だが、中途半端はいけない。
心配の種が余計に増すばかり。
なまじっかな知識など持たないほうがいい。
思い切って出かけよう~久しぶりの奈良歩き。
陽気に包まれ、絶好のハイキング日和。
矢田山遊びの森にも、光が満ち溢れていた。
なだらかな丘陵にすっくと立つ杉や竹の間から陽光がふりそそぐ。
ほどよく明るい元気な森がひろがる。
頂上付近でさえも、寒さは感じない。
心に大きくのしかかっていた暗雲が消えてゆく。
自然界のほんの一点でしかない私の悩みなど、あって無いものに思えてくる。
・・・さあ、前を向いて
・・・すべてを受け入れ
・・・何ものとも仲よく生きるすべを見つけなさい
森が木々が、そう諭してくれた。
自然の力には脱帽だ。
苦境に直面した時、いつも出合う道しるべ。
普段はついつい忘れがち。。。
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