柏原市「高尾山創造の森」へ向かった日のこと。
まずは、隣接する「ひめひこワイナリー」に寄ってみる。
工場見学は無理としても、試飲はできるものと勝手な思い込みで訪れると、残念ながらどちらもできなかった。
建物の1階フロアは、食堂らしいテーブル席を設けているが食事の提供はなく、唯一セルフでいただけるコーヒーをすすりつつ小休止。
わずかに並ぶ商品の傍らに一冊の本を見つけ、付箋紙の端がとび出したページを開くと、そこが紹介されていた。
販売店舗はほかにあり、ここは「ファミリーゴルフ」客の休憩所として利用されているようだ。
ワイナリーをあとにし、しばらくアスファルト道をゆくと、目印とする朱の鳥居があらわれた。
それをくぐると「みはらしの道」へと続く。
どっしりと力強く腕を広げたような大木が迎えてくれた。
たどり着いた木製デッキこそ、府のホームページで踏み抜かないよう注意を呼びかけていた場所かと思われた。
かなり朽ちた床面に丸太が結えつけられているのは、既に穴開きの危険個所だろうが、躓けばもっと危ない。
期待した眺めも、樹木が邪魔をしていまいちだった。
大阪みどりの百選に選ばれたのは頷けるが、伸び放題の木枝はもう少し何とかならないものか。
せっかくの展望がもったいない。
蜂が頭上を飛びまわり、トカゲが何度も足元で草を鳴らし、大量のハエが付きまとう。
その上、毛虫がいっぱい降ってくるから、さあ大変。
人も動物も虫も、みんな気分が浮かれ出す季節だから仕方ないとはいえ。
天気は上々、とっても爽やか日和なのに、やはり気分は重い。
虫と同行じゃお弁当だって食べられやしない。
なんやかんやで、早々と退散を決めた。
他の道を歩けば、また違う気分を味わえたかもしれないけれど・・・。
でも、結果はオーライだった。
高尾山の中腹にはぶどう園が広がっている。
その辺りまで下り来て、不意に妙な壁画が目に飛び込んだ。
膝もとののタヌキと肩に乗った雪ダルマ(かな?)が笑いを誘う。
誰が何を意図して描いたのか。
周辺は綺麗に整備された見晴らし台で、ベンチまで設置されている。
こんなに素晴らしいところがあるなんて、迷わずランチタイムだ~。
展望もよく、実に爽快。
遠くにあべのハルカスを、そして、間近だが実際はビルに隠れて見えない八尾空港に発着するヘリコプターを何機も見た。
高尾山創造の森は人の気配がほとんどなかったのに対し、この高台のベンチは人気があるみたい。
短時間に4人も出会ったし、かなり飲食した痕跡もあったから。
側溝に投げ捨てて見えなきゃいいってもんじゃないんだよ、ゴミは持ち帰るべし。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます