今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

戦艦「大和」

2006-01-16 23:54:46 | Weblog

今、日本では「男たちの大和」っていう映画をやってるんですね。

わたしの母方の祖父は、その「大和」を作っていた場所、呉造船で長年働いていました。
(大和の造船には関わってませんけどねっ!)
そしてわたしの父は、その呉造船を見下ろす場所にある職場にて長年働いていました。

広島県呉市。(ひろしま けん くれ し)

父に連れられて何度か潜水艦を見に行ったことがあります。
今でも自衛隊海軍のある場所です。
海を越えて向かい側にある島には、自衛隊の高等仕官を育てる学校があります。
なので呉市内では時々、水兵さんやら軍服を着た人を見かけます。

戦艦「大和」の辿った悲しい運命。
去年の夏に帰国した際に、確かNHKの特番だったと思いますが、見ました。
艦長は、負けが見えているみじめな状態での出撃に、大和で出たくは無かった。
しかし、上層に「一億特攻のさきがけとなれ」と、その一言を言われ、黙って涙をのんだ
という話でした。

呉市には「大和ミュージアム」という博物館が作られたそうで、父はわたしと夫をそこへ連れて
行きたがっていました。しかし、去年の夏の帰国は1ヶ月近くも滞在していたというのに
なかなか時間が無くて、結局行けずじまいに・・・。
(呉市には何度か行ったのですが、今は亡き祖母や大叔父のお見舞い目的だったので。)

父は、何かをわたしに見せたかったのかな?
それとも、単なるいつもの「物好きオヤジ」かな?

去年の末、父からこのTシャツが届けられました。夫にです。
戦艦「大和」が誇らしげに描かれているTシャツ。
(コレ、夜光塗料なんですよ~)

間違った方向には考えたくないですが、しかし、「戦争」そして「特攻」という悲しさとは裏腹に、
当時の日本が全身全霊を込めて作り上げた当時世界最高の精度を誇る戦艦。
その技術者の誇りと、そして艦長の魂が、何か自分を奮い立たせてくれるような、単純な言葉で
言いあらわすとしたら「カッコイイ」という表現になるけれど、そういう気分なのです。

もっとまっすぐ、真摯に、魂を強くして生きねばならないのではないか。

昔の人たちはえらかったですね。
特攻に出る10代の若者でさえ、達筆で、ご両親に当ててとても丁寧な手紙を出していた。
それに比べると今のわたしたちって・・・


昨今とても多いイスラム過激派による自爆テロ、フランスでは「kamikaze」(仏語式発音では
“カミカーズ”)と呼ばれています。
日本の「神風特攻隊」から取った呼び方であることは明らかです。
そして、フランスではたとえばバンジージャンプで飛ぶような時に「banzai」(バンザイ!)って
言うのがけっこう普通のようです。これ、戦争当時の日本人が自決する際に「大日本帝国、万歳!」
と言って腹を切ったのが何かの形で残っているんだと思います。

そうじゃないんだ、ちがうんだ。と言ったところで、現代フランス人は何かと冗談として「バンザイ!」
って言って腹を刺すマネをしたりします。わかってもらえないのです。
(今は、日本人にだってわからないことなのかもしれない。わたしもわかってないかもしれない。)

戦争に関することを、カッコイイと言ったり、冗談にしたりしたくは無いですが、でもそこにあった
ことをまっすぐ見ることがまず先決で、それからだな、と自分なりに思います。
そのために、今上映されている「男たちの大和」はとても大事な映画かもしれません。
(わたしは観てないので内容はわかりませんが・・・)

フランスに来てから、パリの小さな劇場で高倉健主演の「ホタル」を観ました。
3年ほど前になるかな?
わたしは涙が出てどうしようもなかったんですが、その時まだ日本の戦争に関する知識の
無かった夫は、単なる昔話・悲しいお話、という程度に見て、日本の田舎の風景を満喫した
様子でした。
この時も思ったんですが、テレビで毎年夏にやってる戦争のドキュメンタリーは、どのくらい
若い人たちが観てるのだろうか?ということ。
この「ホタル」もだけど、今回の「男たちの大和」も、いろんな年齢層の人たちが
“かつての「日本」がしてきた大いなる過失”に対して目を向けたり、“かつての「日本人」のあり方”
について考えたり自分を省みたりする良いチャンスになればと思う。
わたしもこの映画、観てみたいです。


止まらない咳

2006-01-16 22:19:09 | Weblog
風邪ももうすでに治っているような状態にあるのに、何故か咳だけ止まりません。
う~~~ん・・・

金曜日にお医者へ行った時にこの咳の症状を話したら、また新たな薬を出してくれました。
それがこの写真の薬です。

小さい袋の中には白い顆粒が少しだけ入ってます。
それを少量の水に溶かして飲むんですが、水に溶かすとナゼか黄色に・・・。
さらに、味が・・・なかなかイケルのです。
不思議~。
ビタミンC系の飲み物ってウソっぽい柑橘系の味がしますが、ちょっとあんな感じで、でも酸味は全くなく、薄甘い。
日本の薬ってなんであんなに苦いんだろう?とフランスの薬を飲むたびに思うワタシ。

でも、この“おいしい薬”が必ずしも効果を発揮してくれるとは限らない。
もう2日も飲んでるけど、咳は一向に止まる気配を見せず。
きっと止まるまでにあと1週間くらいかかるんだろうな。
でもって、それってかなり“自然治癒”に近いんだろうな・・・
というのがワタシの予想です。

う~~~ん・・・(汗)


でもね、なんだかんだ言いながらも、元気ですよ~(笑)