町作り研究会(容子の部屋-別室)

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常陸大宮に『オカリーナの森』が・・

2008-08-30 16:26:35 | 地方新聞

 

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オカリナの演奏者といえば、宗次郎さんを思い出すほど、独特の音色は忘れがたい独特な世界が感じられます。きっと長年の願いだったと思いますが、栃木県境に近い、八溝山系の山あいに、野外音楽堂や工房を持つオカリナの拠点が完成したとの事です。

宗次郎さんの提案に、地元の常陸大宮市が協力してくれて、出来た「オカリーナの森」・・・宗次郎さんは「自然にとけ込んだ素晴らしい森ここを『オカリナの聖地として成長させていきたい』」と夢を語ったそうです。

いかにも宗次郎さんらしく、1986年に旧緒川村(常陸大宮市)に移住しして、自然をテーマにした作品づくりに取り組んでいたとの事です。そこは栃木県茂木町の小学校の廃校跡地を中心に創作活動していたそうです。

その拠点を中心に宗次郎さんは、中学校や高校の音楽の授業で教えたり、市民向けの講座をボランティアで開き、地元との交流も深めていたとの事です。

そこで作られた作品は、アルバム「木道(きどう)」「風人(ふうと)」「水心(すいしん)」は、自然三部作として、宗次郎さんの代表作としても知られるとの事です。

宗次郎さんにとって、森づくりは、オカリナ奏者にとって「生の演奏ができる場を」と呼び掛けて、2007年からスタートをしたそうです。常陸大宮市では市が所有している「緒川ふれあいの森」の一部を宗次郎さんに提供してくれたとの事です。

そこは敷地面積2ヘクタールには、オカリナ作りができる工房などが入る交流館と、180人を収容できる野外ステージの音楽堂が整備されたとの事で、その音楽堂は能舞台をイメージしたという凝り方のようですよ・・・

このふれあいの森は、宗次郎さんの意向もあって、木の伐採を最小限に抑えて、ナラやクヌギの広葉樹林が広がっているそうです。近く、オカリナ作りのため、粘土を焼く窯も設けられるそうです。

常陸大宮市では「森は車の騒音も届かない安らぎの空間。本物の音楽に接する機会が多くなった」と期待を寄せるとの事です。

現在、「オカリナの指導者というのはフルート奏者などが多いのが現状だといいます。そこで宗次郎さんは、「私が伝えるのが大事なんだと思い、拠点をつくった。演奏の仕方からきちっと教え、吹けるようになったら、オカリナ作りも指導していきたい」と話しているそうです。

この「オカリーナの森」で本物の演奏を一度聞きたいものです。きった自然と一体になったような気分になれると思います。