町作り研究会(容子の部屋-別室)

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七座山にある野生の秋田杉・・・

2008-08-18 22:38:29 | 地方新聞

 

          

秋田県の能代市にある七座山にあるこの見事な天然杉の写真を見てその圧倒的な存在感に惹かれました。この能代市は、江戸時代、代官所直営の「御直山(おじきやま)」として杉の伐採が禁じられてきたために、現在まで手つかずのままの天然杉が残っているのだとの事です

私は杉の木といえば人工杉しか見た事が無く・・・人工林とはまるで違う姿に驚きです。地元でこの自然杉の持つ魅力を生かした町造り進めている加藤長光さん達は、この自然林の持つ魅力を多くの人に知って貰いたいと言ってます。

七座山の杉は太さもばらばらだそうですが、どの木も根をどっしりと張り、枝を自由に伸ばしている・・人間に管理された杉の木とはまるで趣が違うそうです。濃い茶色のごつごつとした樹皮にはところどころに緑のコケまで生えているそうで・・・ここには直径3メートル、樹齢300年を超えるような老木も珍しく無いのだとか・・・

これらの木には厳しい自然を生き抜いてきた命を感じます。しかもとても男性的・・・そこでこれを使った町興しを加藤長光さんたちは立ち上げようとしているようです・・

この杉林には、杉の根元に古いほこらが所々残っているそうで、ここは信仰の山でも在ったとの事でその痕跡がそちこちにあるそうです。加藤さんは、「この山の秋田杉は、泰然としたたたずまいと野性味が見事に両立しているんです」とその魅力を語ってます。

手付かずの自然林の持つ圧倒的な存在感は人工のものが多い現代人には、きっとここに入れるような最低限の道があれば・・何かここには山の神が息づいているような思いを抱くのではないかしら・・・