.ワンマンの終焉

今回の日産ゴーン前会長の逮捕劇について。
明らかになったのは、
ワンマン経営者が組織を率いていく時代が終わったことだ。

アマチュアボクシング協会の前山根会長が辞任したことと同様なケースです。
例を上げれば、他にもたくさんある。
一々は覚えていないのだが、
去年から、いや数年前からそれは続いていた。

それが今回の日産ゴーン外し？ではっきりしたわけだ。
これからは、組織で運営していく時代なのだといわんばかりの逮捕劇だが、
組織を運営するのは、そう簡単ではない。
創業者は自らの努力と才覚で、会社なり組織なりを立ち上げ、
そして、大きくしていき、運営していった。

あるとき、
ワンマン体制が他のメンバーの不興を買って、
初代のボスを引きずり下ろす。
次のボスも同様に運営しようとするが、
そうは問屋が降ろさない。

同じ手は通用しない。
時代も変わった。今まで黙っていた連中は、もう黙ってはいない。
俺たちにも言う権利があるんだとばかりに、口々に主張し始める。
それはそれで良いんだ、問題はない。

だから、多くの意見をまとめる方向で進める運営体制が必要だと思う。
対立グループだっているわけだから、
その反対グループの考えも取り入れるような運営方法が必要ではないか？

つまり、これまでの指導者はワンマン型であるが、これからの指導者は取りまとめ型と言って
良いかもしれない。

今まで、対立グループは組織を去ることで、新しく組織を出発させ展開させてきた。
反対意見は単なる邪魔だったわけだ。
しかし、これからはそうはいかないだろうと思う。
そういう思考法または運営方法は、
新しい時代では成功しない。発展しないと、私は考える。