共和党の敗北

米政府の金融市場救済法案（７０００億ドル）が下院を２６３対１７１で通過した。(1)

月曜日の１回目の否決から生じた世界規模の株式市場の下げ、銀行倒産、増える失業、

金融恐慌回避への圧力に共和党の反対議員は負けた。月曜、否決に回った議員は選挙

目当てのポーズであり、最終的には法案を通すことは予定されたことだった。

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この３週間の金融市場の混乱と政府救済策への対応で、マケイン候補を筆頭に共和党の

これまでの自由市場至上主義が崩壊した。それも共和党政権下で。

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政府が市場に介入しないとは表向きのことで、これまで政府に意向に従って為替市場に

介入してきたし、市場を支配しているのは銀行、証券会社、投資ファンド（政府系も含む）

で市場が崩壊すれば国民の生活も破綻すると脅かされたら 議員も抵抗できなかったといえる。

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GDPが１４００兆円規模からすれば７０兆は痛いかもしれないが、まだまだ余裕がある

し、さすがは世界一の米国経済と認めざるをえない。しかし、金融市場における

アメリカのビジネスモデルは崩壊したし、マケインの敗北が決定的になった

ことは確かといえる。日本は厳しい状況に対処していけなければならなくなった。


参照
１）House backs $700bn bail-out plan ,BBC,3 October 2008 22:25 UK