玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

保身の果てにあるもの

2008-10-02 21:29:09 | 海外ニュース
米国議会上院が74対25で金融市場安定化法案を承認した。(1)

下院では金曜日に再び採決が行われる。ブッシュ大統領は下院に対して

救済法案を早急に承認するように声明を発表した。

金融救済策には 中小企業の税制優遇措置、預金保険上限の引き上げが追加された。

・・

市場原理主義が破綻したこと認めることになるため、税金を投入することに下院共和党が反対して

救済策は月曜に一端否決され、株の暴落にはじまり世界金融恐慌を引き起こす瀬戸際まできた。

・・

結局のところ、2年ごとの下院議員選挙が迫る中、市場原理主義失敗の責任を国民も議員も

負担せざるを得なくなったのを認めたくないのだ。

・・

市場原理主義のもとに、実態の無い虚栄の需給市場を放任してきたツケが崩壊しただけだ。

株価至上主義が虚構をつくりあげて、あたかも価値があるごとくお互いに賭け合った結果

ともいえるし、もともと実態のないもにに価値を作り上げてきた宗教ビジネスと共通の挫折を

表す事態に直面しているのかもしれない。虚構の無い格付け、信用膨張米国経済が爆発して、

化粧が落ちて醜い顔がアラワになったといえるのではないか。

・・

いずれにしても、ポーズとしての法案反対は、共和党の主張の自己矛盾を顕著にして

議員は保身だけしか考えていないことを白日の元にさらしただけだった。

さて、明日の投票がさらなる恥の上塗りになるか、まさに見物だ。


参照
1)US Senate backs new bail-out bill,BBC News,2 October 2008 10:03 UK