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音楽の喜び フルートとともに

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F先生のレッスン

2021-05-21 22:56:02 | フルートレッスン
京都、今出川大宮のF先生のレッスンに伺いました。

モーツァルト四重奏Adurを見て頂きました。
カルテットの前に、レッスンしていただくはずでしたが、都合で前後してしまいました。

でも大丈夫です。
6月にAdurをもう一度仕上げるのとGdurを合わせます。

今ではl先生コロナでお休みなので、高山セミナーで出会っていたⅠ先生のお弟子さんのF先生にお願いしました。

前回Ddurで構え方を変更。
そして、今回Adur。

Adurは他の四重奏 と違って 弦楽器がいい音のする ポジション(音域)で フルートも吹きます。

音を作る 協奏曲のような音でなく もう少し穏やかで包み込むように。

fのタンギングは 弱くお腹で切る。
pは舌で切りましょう。

モーツァルトの音
全般的に言えることですがタンギングは息できるように エアーアタック という感じで 音はたくさんすぎないように。

装飾音符は 八分音符のように吹かないで ポコアクセント と思ってください。

ロングトーンはふわっと空気感を大事に バイオリンをよく聞いて

メヌエットは一拍目が大事です。
明るく威張った感じ で はじめの アフタクト は 八分音符で練習して その時のタンギングのままで 付点音符 十六分音符を吹きましょう。

ターンの下の音はナチュラルで。

最後の楽章 ロンド は モーツァルトによく出てくる2拍目から始まるロンドです。

2拍目の頭の音を大事に吹きましょう。

タンギングは息を多い目に明るく。

しばらく レッスンに入ってなかったので大変刺激になりました。
目が覚めた感じです。
まだまだやり残していることはあります。
頑張ります。

ハイドンの名前

2021-05-20 23:04:43 | 音楽
ヘラオオバコはヨーロッパからやって来ました。


京田辺の防賀川の土手はこればかりでした。

中国や日本に広く分布していたオオバコは、生息地を狭めています。

京田辺の酒屋神社の近くの土手で見つけました。

ヘラオオバコに比べると背が低く、地を這うように生息しています。

ハイドンのフルート四重奏を調べていますが、よくわからないことが多いです。


このImslp収蔵の楽譜には、Six Quator a Flute Violin A lto&Bassと書いてあります。
No5 Ⅰ~Ⅵ
とあり、ホーボーケン番号は振ってありません。
アムステルダム フンメル版。

アルトはビオラのことですが、バスは低音楽器 全般のことを指していて チェロ 想定していたかどうかは わかりません。

Giuseppe Haydn と書いてあるのは 当時ハイドンは 自分のことを ジョセフ ハイドン と呼んでいて
フランツ ヨーゼフ ハイドン は使用していませんでした。

イタリア人と仕事をしていてイタリア語を流暢に話したそうです。
そして 自分の名前もイタリア語読みで ジュゼッペ ハイドン と名乗っていたそうです。
この楽譜もそれにならったようです。

ヨーゼフ ハイドンという読み方はハイドンの死後、1860年頃から使われたもので、主に英語圏の読み方です。
今では、ジョセフという読み方が広がっているそうです。


ピーターとおおかみの小鳥は?

2021-05-19 22:44:08 | 音楽
イシガメを川に帰しているところです。

こちらは意外な所で子育てヲスル四十雀(シジュウカラ)です。
とっても忙しそうで、一瞬しか写すことができませんでした。
子どもたちに向けてのコンサートをしたことがあります。
フルートとヴァイオリンとチェロとピアノで、音楽に親しんでもらうために絵本をプロジェクターで大きなスクリーンに映して生演奏とナレーターつきで上演しました。

プロコフィエフの「ピーターとおおかみ」

ピーターという8歳位の子どもが主人公。
この子は弦楽合奏で表されます。
小鳥はフルート、アヒルはオーボエ、猫はクラリネット、おおかみはフレンチホルン。
という具合に登場するキャラクターに楽器が当ててあります。

カルテットでするので、おおかみや、おじいさんはチェロ。
猫には鍵盤ハーモニカをヴァイオリンと持ち替えという荒業をやってのけました。

森の中のピーターの冒険が生き生きと描かれています。

フルートの小鳥は忙しく、さえずり続け、アヒルと喧嘩したり、おおかみを退治した凱旋の行進に加わったり。

動き方は四十雀のようですが、
鳴き声はひばり。
遠い空の上からでもけたたましく聞こえてきます。





モーツァルト四重奏Gdur考

2021-05-18 22:42:29 | 名曲
この花は今、満開です。

大木ですが、少し地味目なので何の木かわかりませんでしたが、冬になればピンとくる人も多いはず

真っ赤な実が賑やかにつくピラカンサです。
そっくりな花があります。

こちらはネズミモチ。
薬効があるそうです。

モーツァルトのフルート四重奏Gdur K285a は、自筆譜が存在せず、いつも真偽が取り沙汰されています。

1792年に出版された時にはDdur1楽章の後につけられていること、ソナタ形式には楽章が足りないなど疑わしいこともあります。

誰もが古今東西の名曲と認めるDdurの水準の曲を量産すると言うのは、天才モーツァルトにしても難しいのでは。

モーツァルト自身のオリジナルなメロディが無い流行りの曲の変奏ばかりであるAdur。

後宮よりの逃走を試してみたCdur を並べてみれば、21歳の仕事よりも恋に忙しいモーツァルト。

ちょっと試してみたけど、そう効果もなかった。という感じが混ざっているというのもありそうなことだと思います。

むしろ、Gdurの欠陥さえもオリジナリティに満ちている気がします。

そして、奇跡のDdurには及ばないものの、常人からすれば、十分以上の名曲には違い無いのです。










ゴーベールのソナチネ

2021-05-17 23:43:04 | 近代
春の紅葉は赤い実がついています。

緑の紅葉も美しいです。

たまに外へ出て、こういう景色を見ると、普段移り行く季節を十分に味わうこと無く過ごしていることに気づかされます

フィリップ ゴーベール(1879~1941年)はフルートをする者にとってとても大切な作曲家です。

パリ音楽院のフルート科の教授を務め、ヴィルトゥオーゾとして活躍し、オペラ座の音楽監督、指揮者としても活躍しました。

多くのフルートとピアノの曲を残しました。

中でも1938年に書かれた「ソナチネ」は、派手さはありませんが、春先の柔らかな風や、水辺に浮かぶ睡蓮の花。
銀色の翼と水色の薄い線の入った身体を持つ小さな糸蜻蛉が、緑の草にそっととまる。

そんな繊細な自然のうつろいを描いているように思えます。

調性がふわふわと移動していき、拍子もうつろい。
古い定型的な音楽から逸脱しています。

しかし、調性破壊というような激しいものではなく。
過去の音楽への尊敬と憧れを持ち続けています。

2つの大戦という過酷な時代にあって、このような音楽を書いたゴーベールの静かな力を感じます。




トゥオネラの白鳥

2021-05-16 21:32:48 | 音楽
京田辺の酒屋神社の裏の池。
波1つ無くて静か。

樹木が映っています。それだけのことで心が落ち着いて来るのでした。

シベリウスの「トゥオネラの白鳥」を思いだしました。

交響詩「トゥオネラの白鳥」
はフィンランドの神話の中の英雄レミンカイネンのお話し。

好きになったポホヨラに求婚するとその母親から死の国のトゥオネラに行き、そこの白鳥を射てくるように言われます。

第二曲「トゥオネラの白鳥」
は、死の国の湖に浮かぶ白鳥が描写されています。



レミンカイネンは白鳥を射ることに失敗し殺されてバラバラにされます。

悲劇を暗示するだけで、白鳥は静かに湖を行きます。

最後には、レミンカイネンは魔法の呪文によって復活しますが、この楽章は深く沈みこんだまま終わります。

誰も死から逃れることはできません。
しかし避けたい死の国をなぜシベリウスは描いたのでしょう?

神話「カレワラ」に描かれているのは、創世と死。
死と生。
何度も亡くなり、復活し、また、死へ。

人類は長く死の恐怖を、今よりもずっと身近に感じて来ました。

人々は飢えや病い、理由もよくわからないまま亡くなりました。

喜びとともに生きるか、死の恐怖に囚われたまま生きるか?

今よりずっと勇気がいったかもしれません。

目に見えないものは恐ろしいもの。
美しい音楽を通してみることで、死の国を想わせ、逆に恐怖が和らいでいく。
そんなことかもしれません。





モーツァルトフルート四重奏Adur

2021-05-14 22:51:16 | 音楽
今日はビオラ金重さんのお招きで長居公園の近くのヴァイオリンの木村直子先生とチェロ木村政雄先生のアンサンブルレッスンでした。

曲はモーツァルトのフルート四重奏K298 Adur


ビオラ。
モーツァルト21歳の時の作品と言われています。

先月やったDdurがフルートコンチェルトのように、フルートがほとんど前面に出て目立っていますが、Adurはビオラや、ヴァイオリンの主題や変奏にフルートが支える側に回る場面が多いです。

1人で練習していると、拍を数えるしかない長~いロングトーンにヴァイオリンの素敵な変奏が入ります。

ずっと同じ形で移動するトリルつきの音にはビオラの変奏。

生き生きとテーマが歌えるようにどういう風に入って、抜けて行くのか?

次のフレーズの終わりはどんな感じで、始まる前の空間はどれくらいの長さで、どう始まるのか?

四人の息づかいが聞こえて来るといいのですが。

今日はイチゴのケーキとマンダリンケーキを持参。
おしゃべりに夢中で写真を忘れました。
紅茶でいただきました。

レッスン後のおしゃべりも楽しい💖

感染症と戦った作曲家

2021-05-13 23:25:26 | 音楽
アメリカフウロは名前の如くアメリカ原産です。

つのつのの種の入った実が特徴的です。

もう1つの特徴は赤く紅葉する葉。春でも赤いです。
葉の形も繊細でカッコいい!

1300年半ばからヨーロッパでは度々ペストに見舞われて来ました。

アムステルダム、パリ、ロンドン。

ロンドンでは7年間で15万人が亡くなりました。
イタリアは1630年
1679-1680年オーストリアではペストが流行り一年で76000人が亡くなりました。

シューベルト、シューマン、スメタナ、ジョプリンは梅毒。

ショパンは結核。
感染症は多くの人命を奪って来ました。

長期に渡る死の恐怖、病いと共に生きざるを得なかった人々。

この恐怖がなければと思うのですが、この病いと共に生きたからこそ、あの美しい曲が生まれたのかもしれないとも思うのです。













ギター交替

2021-05-12 22:54:48 | コンサート
防賀川の土手にコマツヨイクサも咲いていました。
これも北アメリカ原産。
1910年ころに入って来たそうです。


キツネノボタンは日本の固有種です。

この日は二株だけ見ました。
子どもの頃、引っ越してすぐに見た雑草で近所のお兄さんが「これは毒があるから食べたらあかんよ。」と教えてくれました。
本当に毒があって、殺虫剤として利用されたこともあったそうです。

緊急事態宣言で5/27(土)西宮プレラのコンサートは中止になりました。

ホールの予約はあるので、
無観客で行います。

プログラムが変更になり、本庄さんと
ヴァイスの「シャコンヌ」

モンティの「チャルダッシュ」を演奏することになりました。

ご予定くださっていた皆さんごめんなさい。

シルヴィウス レオポルド ヴァイスの「シャコンヌ」はソナタno. 14 Gminorの第6楽章です。

1楽章 アダージョ
2楽章 ガボット 3楽章 サラバンド 4楽章 メヌエット
5楽章 ブーレ
6楽章 シャコンヌ
からなっています。
6月に他の楽章をすることにしていましたが、楽譜が間に合わないので、モンティになりました。

本庄さんとは3月にするはずでしたが、コロナでコンサートがなくなってしまい。
6月にということでしたが、5月予定していたギターの人が予防のためお休み。
急遽交替。

できることをできる人とやっていくしかありません。
無事行えますように🙏



進化?…変化?…退行?

2021-05-11 23:17:05 | 音楽
ナヨクサフジ(弱草藤)
木津川の支流防賀川の土手に咲いていました。
こっちにも

あっちにも
とにかく見渡す限りの土手が

ナヨクサフジ。
日本語なので日本の植物のようですが、ヨーロッパ原産。
環境庁指定の侵略的外来種です。
これはすっかり侵略されています。

他の余白にいるアカツメクサ。


川の中洲に繁るオランダガラシも
美しいのですが、シロツメクサや、ナズナ他の在来種の住みかを奪ってしまいました。

在来種を駆逐した。とwikiには書いてあります。

目に見えるほど世界は変わっています。

木製のフルートから金属のフルートに変わった時代。
繊細な音楽表現が出来ないと、パリ音楽院の教授たちはこぞって反対しました。

当の金属のフルートの作者であるベームでさえ、なんとか木のフルートのような表現が出きないかと死の直前まで金属の配合を試していました。

オーケストラとホールで演奏
する為に大音量が求められたこと。
大きな戦争で聴衆の文化が中断したことなどが重なって、戦後、木製のフルートの微妙な音楽表現が必要とされなくなりました。

録音技術も無く、音源もほとんど残されておらず途絶えてしまったのです。

一度だけ録音を聞きましたが、驚きました。
どこまでも吹けるppp。
音と音の間を繋ぐポルタメントは今の演奏家がほとんど使わない表現です。

表現の手段がいくつか失われた状態で1800年代以前の音楽を再現していることに一体何人の音楽家が気づいているでしょう?

だからといって今の演奏が悪いということではありません 

世界は弱肉強食、良貨は悪貨を駆逐するというよりは世界は複雑でコントロール不能。

失われたものの中に何かしら根源的な大切なものが含まれていることがあるかもしれない。

人間だって繊細な細胞や神経の集まりで、その小さな植物や音の変化に影響されてしまっていて、それにはいいとか悪いとかいう価値判断だけではわからない意味があるかもしれません。

…わからないですよね。まだもうちょっと考えたいと思います。