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イベールの協奏曲第二楽章

2020-02-05 23:35:23 | 名曲
ハカラメ 葉から芽 マザーリーフと言いうそうです。
セイロンベンケイソウが正式な名前だそうですが、子宝草とか、ミラクルリーフ ハッピーリーフと呼ばれているそうです。

イベールのフルート協奏曲は1932年から1934年に渡って作曲されました。
1楽章と3楽章を作曲した後、イベールの父親が亡くなりました。

その後、何ヵ月かイベールは作曲をせず、しばらくして書き上げたのが第二楽章だそうです。

その影響ははっきりとは言及されていませんが、その曲想は1楽章や3楽章の生命力と熱のある感じと違って、穏やかで、異世界を漂うような感じです。

喪失の悲しみと、美しい世界への誘い、最後は別れと癒し、希望。

そんなものをこの楽章から感じます。
死は誰にも訪れます。
どんなに地位があろうが、知識や技術や成果があろうが、個体としての体は終わります。

目にはまだはっきりと見えないもの、暮らした空気や記憶、生命を繋いで行くことは終わらない。
そんなことをこの曲から感じるのです。