音楽の喜び フルートとともに

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デュッセルドルフより

2017-05-22 22:07:58 | 日記
夫がデュッセルドルフから帰って来ました。
写真をLineで送ってきてました。
かわいいあひるの親子

ジャパンフェスが行われていたので、のぞいたそうです。

写真を撮らせてというと、ポーズをとってくれたそうです。

日本語で「かわいい」というと、とっても喜んでくれるそうです。
かわいいカップルも

って!
このTシャツはひどい!
京都にも化繊のレンタル着物があふれています。
柄合わせもしていない着物。

安く作って間口を広げることは大切です。

日本人が、着物を着なくなって着物作り自体が危機的状況にあることを思えば、喜ばしいことです。

それでも、いつか誰かが気づいて、本物を求めた時に…これが日本の文化だと信じていたものが、違っていると気づいた時に、

いやいや、もうこれこそが大方本物の日本文化。

フェイクは、すぐに慣れます。
ひどい音だと思っていても、その中で1週間もやっていると、分からなくなってきます。

感覚の世界は、厳しいものです。

私は実際に、絹の弦で演奏されたお琴とアクリル弦で演奏されたお琴の違いを聴いて知っています。
が、アクリル弦が主流となった今、アクリル弦の音がお琴の音。

本来のお琴の音は、絹のまろやかな音色だと言っても、失われた絹弦は戻りようもないのです。
安く、丈夫、切れない弦、アクリル弦が日本を代表する音なのです。

しかし、人数は少なくても、それでも音を追求する人はいるし、着物の技術を追求する人もいます。

ポピュリズムは、価値の多様性を認めないと殺伐としたものになって行くとおもいます。