コンヴェンション2日目の一時間目は、ワルター・アウアーさんのマスタークラス。
マスタークラスと言えば、一般的には超絶技巧の曲を見てもらうものと言う感じですが、このクラスは、シューベルトの歌曲を、取り上げて、じっくりと歌いました。
「しぼめる花」「のばら」
歌詞の意味を考える。悲しいのか?うれしいのか?
テクニックはいろんなことを試してみること。
タンギングなら、舌を出してしていればそうでないこと、歯のうらにつけ下ろすとか。
3オクターブ目で吹いてみる。これは、低音より自由に自然に歌うことができるそうです。
メロディーやハーモニーを感じて、大げさに吹いてみる。それから、自然に吹いてみる。
よく吹けた時の様子を覚えておいて、次の曲にも同じようなところがないか探してみる。たとえば、プロコフィエフ風にとか、チャイコフスキー風にとか。
他に、ヴィヴラートは音程を変えないで、息の圧力を変えて作る。
ゆっくりの波、細かい波。ゆっくりで始め、だんだん早くする。牧神、ブラームス、エネスコみんな違う。いろいろなことをとにかく試してみること。