日曜日、大学の先輩たちの、コンサートで、マンドリンソロで、モーツアルトのDdurをするということだったので、楽しみにしていたら、父がドレーンをふさいでいたガーゼと医療用テープをはがしたと、母から電話。
縫合した跡がふさがるまで、はずしてはいけない。と散々言われていたのに、「かゆかったから。」お風呂上りにはがしたそうです。先生から「お風呂に入っても大丈夫はテープだけれど、破損したり、汚れたらいつでもいいのですぐ来るように。」と言われていました。電車バスを乗り継ぐのは大変。車で来て。ということで、コンサートは断念。とても残念でした。父は「なんでいかなあかんのかなぁ。」なんだか、二重にがっくり来た私でした。
ラリューさんのマスタークラス二人目の受講者は、モーツアルトのGdurのコンチェルト。
Ddurのヴァイオリンコンチェルトを参考にテンポを決める。
1楽章、アーティキュレーションははっきりと、シングルタンギングで行います。オーケストラの譜面を勉強すること。
指使いは、ここでは、書きませんが、替え指などを、音程や、響きを重視して
積極的に使用されていました。決して、運指のためだけには、使われていないということを強調しておきます。
2楽章adagioは、一番早い音形をどう吹くか?といことを考えて、テンポを決めるといいそうです。
3楽章Menuettoは、フランスの宮廷舞踊のことで、これより早いとワルツだそうです。
実際の演奏で、教えられることが多かったので、文章で現すのは難しいですが、上唇を緩めたり、休符でブレスをとると、音の出が遅れるので休符の前、つまり休む前にとる。ということを言われていました。
ラリューさんのテンポは、共演者と合わないことが多いように思え、大概は早いように思えます。ですが、決して妥協しないその態度、アンサンブルは合わなくても、ラリューさんの演奏だけを聴くとその音楽的な試みは常に成功しているように思えるので、伝統的、経験に根ざした音楽的なテンポがあるのではないか?と常々思っていましたが、そのことを裏付けるマスタークラスでした。
今年77歳、未だ、余人の追随を赦さないその音色、音楽性の秘密を、垣間見ることができて、本当に幸せでした。