いまから ここから

趣味のこと・家族のこと・ワンコのこと、
日々の生活を思いつくままに綴っていきたいと思います。

身辺整理

2009年10月19日 | シニアライフ

今日は『身辺整理』について書くことにしました。

『身辺整理』の事を記事にするのには、正直なところ凄く戸惑いがありました。

ブログのことは子供達しか知りません。

子供達がこの記事を目にし、私が『身辺整理』を考えてることが分かれば、

もしかすると子供達に辛い思いをさせるかもしれないという思いから、迷いがあったのです。

けれど、今こうして元気にそして前向きに、毎日様々なことに好奇心を持ち、

エンジョイしている今現在の私の姿を子供達は見ているのだから、

きっと私の気持ちを分かってくれるだろうと思い、記事にすることを決めました

私は “ 生涯現役 ” を目指しています。

けれども「絶対大丈夫」という保障はどこにもありませんし、誰にも先のことは分かりません。

ですので『身辺整理』を前もってしておくことは、親として、そして妻としての責任だとの考えたのです。

けっして深刻に考えての事でなく、こうして元気な今だからこそ、

笑って済ませられるとの思いを込めての考えです


   


『身辺整理』のことを最初に考え出したのは、無二の親友亡き後、彼女のご主人が

「今まで妻に何もかも任せきりだったので、後が大変です。」という言葉を聞いた時。

そして、真剣に考え出したのは母が亡くなった後でした。

私は日頃から暇を見つけては整理してきたつもりでしたが、探してみるとまだまだ出てくるので、

今までよりもっと余分な物を探し出し、処分しなければいけないと思いました。

まずは写真の整理、これは出来るだけ分かりやすくまとめるように。

結婚以来ずっとつけていた家計簿は、考えに考えて捨てることにしました。

ですが、これは今少し後悔しています

そして趣味で作った未使用の作品は、一応残しておくことにしました。

誰か貰ってくれるだろうとの思いを込めて・・・。

いろいろな物を処分しましたが、どうしても捨てられないものがあります。

それは 「 大切な思い出の品々 」 です

よく考えた結果「大切な思い出の品々」は、置いておくことにしました。


   


『身辺整理』をし始めた頃、私は 『 親の家を片づけながら 』 という本を読みました

(著者 リディア・フレム 訳者 友重山桃 2007年10月20日初版)




本を読み終えた後、妹と母の物を整理していた時に、母の40年間の日記を見つけたのです。

それは、84歳で亡くなった母が認知症になる迄の日記でした。

亡き母に充分な親孝行が出来たのかと思い悩んでいた頃、この40年間の母の日記を読みました。

この日記の中には、そんな思い悩む私に、安堵感を与えてくれる数々のことが書いてありました。

私達3姉弟それぞれが、母に出来る限りのことはしてきたのだと思わせてくれる内容が、

日記の随所、随所に書かれていたのです

そのことが分かり、日記を読んだ後の私の気持ちはとても楽になりました。

亡き母の日記を読み、こういう思いを抱いたことから、

私自身20年間つけ続けている日記は残して置くことに決めました。

これでたいていの整理はできたので、

後は余分な衣類などを極力捨てる勇気を持つよう心がけねばと思っています


   


そして『身辺整理』において大切なことをもうひとつ。

母の納骨の際に、自分達のお墓について考え始めました。

そのことを主人に話せば、きっと嫌がるだろうと思っていたのですが、

主人から良い返事が返ってきたので、次は子供達に話すことにしました。

子供達に話すと、娘は理解を示してしてくれたのですが、息子は最初嫌がりました。

けれど数日して

「オカンは俺等に迷惑かけたくないから色々やってんねんやろうけど、

俺としては家族が健康で楽しく毎日を過ごせたらしか考えたくないのが本音やねん。

とはいえ オカンの意見も尊重せなアカンと思ったんで次の機会に話を聞かせて」

と息子からメールが入りました

それから数日後に会った時、息子に、

「親として出来る限り迷惑かけたくない思いは確かやけど深刻に考えんとって。

軽く受け流してくれたらええねん。今元気やから、お墓の話も出来る。

家を買うのと同じ様にお墓も一つの資産やと思ってほしい。」

そう話したら息子もようやく納得してくれたので、生前墓地を買うことが出来ました。

今はお墓を買っておいて本当に良かったと思っています。


親友は私を見て笑います。

「 きっと長生きするでぇ 」 と。

今は昔と違い、老いていく私達のことを子供達と明るく話せたらベストだと私は考えています

















コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする