前回の記事で少しご報告しましたが、先月26日、バリトン歌手で、ロシアの歌を歌い続けて、日本とロシアの文化の架け橋を築いてこられたニキータ山下さんが亡くなられました。85歳でした。
私はニキータさんとは2013年から活動を共にしました。
活動の最後3、4年はアコーディオンだけの伴奏で歌われることが多くなり、私はたくさんのステージにお声をかけていただいて光栄なことでした。
プログラムはいつも全てロシアの歌。ニキータさんはお母様がロシア人でしたのでネイティブのロシア語で歌われます。
ニキータさんは歌手としてだけでなく、同時通訳や翻訳でも幅広く知られた方です。
ロシア語と声の美しさで誰をも虜にしてしまう魅力的な歌声をもう聴くことはできなくなり、本当に淋しいです。
数多い写真の中のいくつかを紹介します。
ニキータさんとの一番古い写真。
2013年石橋幸さんのライブで、たんこさん(石橋幸さん)とのコラボをされた時、私やバンドメンバーがバックを務めました。
ニキータさんと初めてのライブの後の記念写真です。
その後何度かたんこさんのライブにゲスト出演。十八番の「鶴」を熱唱。
ニキータさんは関西でも大人気。
下の写真は神戸・里夢でのライブの後、出演者とスタッフの記念写真をタイマーで撮る時に、iPadが滑り落ちそうになって「あー!」といった瞬間。
長野県須坂に何度か呼んでいただきました。ホールいつも満席で、お客さんの中にはニキータさんの歌に感動して涙を流しておられる方も多かったです。
思いやりのある、優しいお人柄が歌に表れました。
どこに行ってもまたニキータさんの歌を聴きたいと言う声が私の耳にも数え切れないほど届きました。
たくさんの感動のステージを経験させていただき、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
今はただ感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。
どうぞ安らかに。。