チェンライ2日目。
朝から車で移動、ガイドはチャイさん。
ドイメサロンという秘境の地、広大な茶畑。ホテルから車で1時間半。
その間、温泉が出るという広大な保養地も通り、少数民族の居住地域に訪問予定。
この少数民族の人たち、実は中国国民党の敗戦の後、台湾が新天地となると同時にこのタイの北部に逃れてきて、このような山岳地帯に街を作ったのだ。
標高1600m、周りは雄大な自然に囲まれ、車は急なカーブを曲がりつつどんどん上へ上へと走らせていくー
少数民族の人達のなかでも、アカ族訪問はメチャ楽しかった。
アカ族の元はチベットからの移民だとチャイさんが言っていた。
私たちがついた途端、一人のおじさんが待ってましたとばかりに、私たちを手招きで小高い山をさらに登って行く。
サービス精神旺盛で、明るく雄弁で、自らがハンターとして活躍したときのことを誇らしげに語ってくれる。
隣で頷きながら熱心に聞き、英語通訳してくれているのがガイドのチャイさん。
獲物を捕獲する仕掛けは超原始的。
トラやイノシシがここを通ったら上から蓋が降りて首を落とす。一発であの世行き、あとは食べる!。。え、トラって食べられるんだーー
鳥を射止めたり、小動物捕獲も、何もかも。他にもたくさんハンティング機器?が置かれていて、詳しく説明してくれた。
その話ぶりは聞いてもらうのが嬉しくて仕方ない感じ(笑)
実はこの方法、20年前までやってたとか。。
自然以外何もないこの環境で生きていく、サバイバル人生だったのだ。
この方は、ハンターだけでなく、鍛治も民族楽器演奏、舞踊、何でも出来ちゃうスーパーマンだった。
トドメは何と。
もう、満面の笑み。これは正月の時のお祝いでみんなの遊び?らしく、チャイさんもやってみて満足気だった(笑)私はもちろんパス。
他にも、蚕の繭で機織りする女性。
そして最後に竹の器でお茶をご馳走になり、マイルドなお茶がとても美味しかった。
せっかくだから、と記念写真。
ちょっとシャイな感じがホントに素朴で好感持てる、いい人達だった。
お礼として、民族楽器演奏の人たちに気持ちばかりのチップと、帰り際にはポシェットを購入した。アカ族の刺繍、色合いはカラフルで綺麗。
どこにいても、ひっきりなしに聞こえる鶏の「コケコッコー」、空から聞こえる鳥のさえずり、優しいそよ風と周りを取り囲む緑一色の木々。
チャイさんがいうには、この人たちは基本的に農業で生計を立ててるんだけど、自給自足だし、お金要らないんですよ。って。
なるほどなあ、こういう人達こそが幸せなんかな、とつくづく思う。
実は後でチャイさんに聞いてみた。
「あのおじさん、何才ぐらいなのかしら?」
すると、
「60歳くらいでしょう」「‥‥」
同じ年くらい?ひょっとして。
見た目は、失礼なんだけど、日本人的には80歳くらいかと。。
でも、確かにあのパワフルな姿を見たら、うん、やはり若い若い!
さすがでした。
このあと、いよいよドイメサロン、広大なお茶畑に行きます。
続きは次の記事で。