わがYBR125号の修理後、ついでにネタ画像を撮影しておいたので、フロントフォークのひずみ修正の
1例を書いてみる事にしたよ。
単なる立ちごけ程度ならせいぜいレバー類やミラー、バーエンドに傷が付くくらいで済むけど、走行時の
転倒となると、衝撃で色々な箇所にひずみが生じる可能性が高い。
特に走行に影響するフロントフォークの組付け精度が低下するひずみが起きる場合がある。
力学的な解説は割愛し、車載工具だけで具体的に修正する例を・・・
まず、正常なYBRなら真っ直ぐ走ると以下のようにアッパーブラケットとフレームの関係が直角になって
るはずだよ。
ハンドルも左右均等で自然な感覚であろう。
だが、画像のように直角にもかかわらず違和感があるとすればハンドル自体が曲がってる可能性はある。
もちろんハンドル曲がりは操作性に影響するけれど、ブラケットとフレームの関係の方がはるかに重要で、
Fフォークが真っ直ぐ組み付けられてるかどうかの判断をしやすい場所だ。
【右側に転倒した場合】
走行転倒した場合、たいていハンドルが地面に接地しながら衝撃を受けるので、Fフォークの固定部4カ所で
ズレが生じてひずみを生む場合が多いんだな。
真っ直ぐ走らせた時に以下のようにアッパーブラケットとフレームの角度があたかも右側に傾く。
こんな時は間違いなくひずみが生じてるはず。
ハンドルも右側がライダーに近づいてるはずだろう・・・
ここまま放置すると走りにくいどころかフォークにひずみ癖が付くので、できるだけ早く修正してあ
げたい。
そこで電柱や立木、道路わきの何かにタイヤの先端を当てて、ハンドルを左側にグイっと曲げて
あげると、ひずみが直る場合が多い。
右ゴケでは左にタイヤを当てて左にハンドルを切る。
切り具合は適当にやって試走しながら追い込めばいいだろう。
【左側に転倒した場合】
真っ直ぐ走らせた時に以下のようにアッパーブラケットとフレームの角度があたかも左側に傾く。
この場合は逆の方向へと力を加えればいいわけだ。
左に傾いてる場合は右側にタイヤの先端を当ててハンドルを右に切って力を加える。
あまり大きな力を必要としないけれど、YBRにまたがって行った方が加減がわかりやすいと思う。
この手の修正に慣れてる人などはタイヤを当てずに曲がってる方向と逆方向へハンドルストッパーまで
いっぱいに切ってからタイヤの先端を足で蹴ってひずみ取りをする例もある。
どうも力加減が分からないなら、一度固定部をゆるめてから行うと修正しやすい。
車載工具の内容でどうにかできる。
フロントアクスルシャフトを少しゆるめて動きやすくしてみる。
ゆるめ具合はせいぜい半回転程度で十分だ。多くても1回転程度。
これでもイマイチならば、ロアーブラケットの固定部を少しゆるめてみよう。
YAMAHAエンブレムを外す。
これも車載工具のスパナで行えるはずだよ。
そしてロアーブラケットのフォーク固定ボルトをゆるめる。☆アッパーブラケットはそのまま触らない事。
ここもゆるめ具合は半回転~1回転程度で十分だ。
ただし、ここのボルトは意外と固くしまってるので、無理せずナメそうになったらやめておいた方がいい。
メガネレンチで行いたい場所だ。
ここまでゆるめれば、手足だけでも簡単に修正できるはずだよ。
修正が済んだらボルト締め付けで元に戻して試走し、まだ修正が足りなければ少しずつ正常に追い
込む。
転倒衝撃が強かった場合はたぶんハンドルが曲がってるはずだけど、違和感は我慢して自宅や店へ行
ってから曲げ直しや交換を行えばいいよ。
軽度のハンドル曲げ直し方法はネット検索でいくらでも見つかるはずだ。
最悪、フォーク自体も少し曲がってしまった時は・・・とりあえず真っ直ぐ走れる程度まで修正してから店へ
直行するなり帰宅してからジックリ直し方を考えればいいだろう。
修正・試走をしても車体がぶれたりするなら危険なので、自走はあきらめてレッカー移動へ変更しよう。
暖かくなってきてツーリングに出かける機会も増えるだろうが、地方によっては山道でまだ一部凍結して
たり雪溶け水+泥や砂で転倒しやすくなってる場所があるかも?
出かける前にこれらの方法を覚えておくと、きっと役立つと思う・・・が、転倒しないのが一番だよねw
不幸にして転倒した場合は、とにかくライダーもバイクも自走できる状態である事を祈るよ。
あと、雷太さんはあいどりんぐが勝手に上がるのを体験したことありますか?私は買った帰り気が付くとアイドリングが2500~3500rpmになってびっくりしました。すぐにアイドリング調整をして1500rpmにして問題なしです。暖かくなったせいか今日も一発始動でした。では、また
おかげで今のスクリーン購入のきっかけになりましたので結果オーライ。w
フォークのたわみを発見したようで、保証期間内でよかったですね。
たぶん原因は輸入・組み立て業者の確認不足でしょう。
アイドリングの高回転症状は起きた経験はありません。
エンジンが十分に温まらないうちにお店が回転調整を行ったんでしょうね。
でも、私も真冬に温まった状態でわざと1700回転くらいに調整して、始動直後からの安定期までの
時間短縮をやる事はありますが、今の季節からは戻してます。
とにかく、焦らず・事故らず・転倒させず・捕まらず・盗まれず・楽しく走らせてあげてください。