GW中の整備関係で宿題にしていた、YBR号のカムシャフトの消耗度合いを調べてみた。
初めて外すカムシャフトなので慎重に行うはずが、手抜きをしようとして午前中を
無駄にしてしまったよ。w
サービスマニュアルの注意書きと手順を読み返して素直にしたがった結果、カムスプロ
ケットの固定ボルトをようやく外す事ができた。
圧縮上死点にセットしてから念のためにペイントマーカーでボルトとカムスプロケ、
カムチェーンに位置決めの印を付けておいた。
スプロケを外して、カムチェーンが落下しないようにバンジーコードで引っ張り
上げておく。
カムが回転しないようにしながら、水道配管用のTS継手ソケットTS-S30×25と
M8の長ボルト・ワッシャ、ナットで圧入されているカムを抜く。
サービスマニュアルにはスライディングハンマーによる専用工具が作業指定されていたが、
素人の使用頻度なら、こんな自作治具でも十分に機能する。
抜いたカムシャフトの片側のベアリングはヘッド側に残る構造で、Oリングによる摩擦で
嵌め合いを構成してる。
なんでカムシャフトを見たかったかと言うと、補修用カムやハイカムを
入手する時の参考に、どのタイプが実装されているのか確認したかったのだ。
欧二タイプだね。
YBRは年式・型式によって二種類あるので、パーツカタログで
確認したり、実際に外して見ると予行練習になる。
なにせタオバオの出品の中には間違い・嘘も含まれているので、
説明書きを鵜呑みにできないのだ。w
さて、カムを外したついでに消耗具合も測定してみたよ。
吸気側
長辺:25.97mm(標準:25.881~25.981mm 摩耗限界:25.851mm)
短辺:21.24mm(標準:21.194~21.294mm 摩耗限界:21.164mm)
排気側
長辺:25.88mm(標準:25.841~25.941mm 摩耗限界:25.811mm)
短辺:21.05mm(標準:20.997~21.097mm 摩耗限界:20.967mm)
全て標準値内に収まっていたよ。
約6万9千km走ってこれなら「YBR謎の耐久性」を裏付けられる。
感覚ではなく、測定値でハッキリわかったのが大きな収穫だ。
ロッカーアームの摺動面も確認してみた。
まったく凹みもキズも無い状態。
奥に居残りベアリング6002Zが見える。
指で回転させてみたけど引っ掛かりやガタは無かった。
某氏のYBR125無印は16万km以上走っててもエンジンの圧縮が未だに抜けて居ない
という結果が記事にされていたので、この測定結果と共にYBR125の異常な高耐久性が
確認できたのは喜ばしい。
ただし、俺の運用条件では「暖気は必ず1分以上」「走りだして数分は高回転にしない」
「十分温まるまでは7千回転以上に上げない」を守っている。
またエンジンオイルに関しては「ホームセンターブランドの安い二輪オイル」「ホンダ
G1やG2」「AZ全合成バイクオイル」「謎の韓国オイル」などなど、特に高級オイル
は使っていないが、約2000~3000kmごとに交換している(つもり)。
また、いくら耐久性が高いとの噂でも「壊す」ような運用では無理だと思う。
特に急坂下りの高速時に、いきなり1速へギアチェンジしてオーバーレブを起こせば
どんなエンジンでも壊れる可能性は高いし、実際にYBRで2例ほど壊した話を知っている。
普通に整備し、無理をしない運用を心がければ5万や10万キロ程度は持つエンジンだろう。
いや、20万キロも実現可能かもしれない。
エンジンの回転が別物になりました。
財布にとても優しくないですし、
化学合成の全部が全部合うとは思いませんが
本当に激変しまして、化学合成もアリだなと。
(私はせいぜい9000回転までしか回しません)
YBRの場合、冬場でも15W-50の方が感触は良かったです。
余裕があればお試しください。
(ってそうそう、ないか)
私の場合はあまり回さないので豚に真珠でしょう。
今のところZicかAZで十分ですが、機会があれば2000円以上のオイルを飲ませてYBRが腰を抜かすのを見てみたいものです。w
ベアリングが、採用されてんでしょう。オープンタイプ使用が順当とおもうのですが?
カム側にシールドを設ける事で、暴れる部品がある側からの異物に対する
防御を想定してるのか、はたまた製造上、部品の共通化で決定してるのか
定かでは無いけれど、きっと大人の事情でもあるんでしょう。w
いろいろ調べた結果、居残りベアリングを抜けば「欧1」型や台湾ハイカム
もそのまま使えそうです。
抜くのに市販や自作のベアリングプーラーが必要なのが難点ですね。