YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

ポン付けキャブヒーター

2016年12月03日 | YB125SP電装系

電装系をほぼ解明した我がYB125SP。
厳冬期にキャブレターを温めて、アイシング現象を防止するキャブヒーター
付ける事になった。

先日の輸入の時に発注していたキャブヒーターセット
部品番号は1SF-H379019-00だったけど正規品番なのかは不明。w

ヒーター、温度スイッチ、端子、ワッシャ、配線全てがセットになってるので、
個別注文する必要が無いのだ。
タオバオ id=44086852652(きわめて高額に値上がっている)
2019年現在、キャブヒーターを扱う店が減少して入手難なので「化油器加热塞套件」
の検索結果をもとに、中国スズキ系のセットを入手して配線改造すれば同様な仕様に
できる。 スズキ系のヒーター流用で25Wに増強される。
回路イメージはリンクを参照の事。→アイシングとキャブヒーター考(追記含む)

電装系の解析のおかげでYB125SPの場合、以下のイメージで配線すれば良いの
が分かった。

YBR系やYX等はバッテリーの左横の奥や上にコネクター類が集合してるはずなので、
リアブレーキスイッチからの配線をたどって接続点を見つけると良いでしょう。

まず、ヒーター配線のマイナス極端子(黒)を接続。

バッテリーの左側にある既存線のギボシ端子を分離して、そこへヒーター配線の
黒線を接続する。
ここはYBR系も皆おなじ。

リアブレーキスイッチ配線の行き先を確認。

YB125SPはガソリンタンク下へ登っていた。

ガソリンタンクを外してブレーキスイッチ配線を見つける。

事前調査しているおかげで、簡単に発見できたよ。

ヒーター配線をフレーム裏側の隙間に通して接続する。

ここもギボシ端子なので、ブレーキスイッチ配線茶色の端子を分離して接続。
実は、ここに届かなかったら延長配線を作る必要があるので、購入したセット
は良く考えられた配線長だったよ。

追記:読者様の13年式YBR125Kではバッテリー左側に必要な
コネクター配線が配置されて、分岐配線はタンクを外さずに
出来たとの事。

上手にコネクタを引き出せば簡単な作業で付けられるのが分かった。


サーモスイッチ関係を取付・配線する。

狭いフレーム下の隙間から、こんなルートで這わせ、サーモスイッチはウインカー
リレーの上部にある設置場所に収める。
ちゃんとホルダーのベロが出ているので、サーモスイッチのラバーホルダーの溝で
固定できる。

追記:2013年式YBR125Kもバッテリー右に収納スペースがある。

結果、このセットは無改造でYBR系にも付けられる。

サーモスイッチコネクターをこの位置にした理由は、後からコネクターの確認や
メンテをしやすくするため。

シートやタンクを外さずにアクセスできる利点があるのだ。

ヒーターをキャブレターに取り付ける。

付属のワッシャーでマイナス端子を挟み込んで固定する。
ヒーターは真ちゅう製で柔らかいから、あまり強くねじ込まない様にトルクに
注意して、少し固くなったらおしまいの方が良い。

最後に配線コネクターを差し込んで作業完了。

結果的に輸入したキャブヒーターセットは無改造のまま、完全
なる「ポン付け」で
設置することができた。

これは中国の商品にしては珍事だろう。w

気温が10度を下回らないとサーモスイッチは通電しないから、配線をバイパスして
ヒーターの動作確認を行ってみたよ。

メインスイッチONでエンジン始動。

始動して通電直後の「突入電流」は約1.7A。(13.5V×1.7A≒23W)

時間が経つにつれてヒーターが熱くなり、平衡温度に達すると電流も下がる。

平衡温度で約1.3A(13.5V×1.3A≒18W)
ヒーター本体を触ると少し熱いくらいだから、50度には達しているのだろう。

時間が経つにつれてキャブレーター本体に熱伝導し、アイシングが起きるジェット
穴付近は凍結温度に下がる事が無くなるはずだ。
今度、寒い日になったら温度を測りながら効果を確認してみたいと思う。

今回輸入したセットは84元。
なお、表示シールなどにYAMAHAと書かれてる商品は著作権がらみ(模造品対策)
で買い付けを渋る
代行会社があるらしいので、そんな時は「シールを剥がして納品
は可能か?」と質問してみる方法がある。欲しいのがブランドじゃなくて部品だ。w

このセットはシートやタンクをいったん外す手間もあるから、不慣れな人は日本国内の
YB/YBR系部品販売会社
「YB-Japan」がヒーターセットを販売してるらしいので、
これを利用する手もある。

値段は少し高いけれど、この記事の輸入セットを追加工して、YB125SPに
関してはサイドカバーだけ
外せば配線できる工夫が施されているから、付加価値代と
追加工の材料・手間代と時間節約を考慮すると決して割高では無い印象がする。

以上、厳冬期を迎える前に入手して施工したいYB/YBR系キャブヒーターセットの話でした。


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は業界の人で無くてもわかるだろう。
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2 コメント

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良い商品ですね (しまむー)
2016-12-04 06:44:39
家族のgn125hでアイシングの症状が出ていて、ポン付けのキャブヒーターをタオバオで探しているのですが見つからない(´・ω・`)
耐熱パテと長ナットで付ける方法を試したいと思います
ちなみに消費電力が気になるのですが、何か対策をされていますか?
返信する
GN125-2Fのキャブは? (雷太)
2016-12-04 09:17:21
GN系のキャブヒーターセットはid=37126764079やid=541237927069なんじゃないですか?
またはキャブヒーター標準装備のGN125-2Fのキャブに変更する案もありますね。

昔、タオバオでGN‐H用ヒーター取付可能なフロート室セットもあったんですが、もう無いですね。

GN系は改装部品が多いので、旧型YBRみたいな「金属製インマニ」の改造部品も見かけるから、
あれを使ってキャブごとアイシングしにくいエンジン熱伝導式に変更する案もあります。
id=528544683910
キャブPZ26かPZ27、PZ27Bが適合しやすいでしょう。

この記事のヒーターの消費電力は約15~18Wですが、配線引き出し点はブレーキランプ配線なので
ブレーキを踏まなきゃ配線に余裕はあります。
長時間ブレーキペダルを踏む時は無いけど、心配ならテール球をLED化すれば解決です。
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