YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

フォークシールストッパーの防錆

2021年11月03日 | YB125SP整備

 わ~、もう11月になってしまったか!
って事で・・・では無いけれどみんな大好き整備ネタでご
ざいます。w

 暇つぶしにYB号のフロントフォークのフォークブーツ
なんかめくって錆の有無でも確認した。

下がらないようにガムテープて仮止めして観察する。

 え?何この錆色?

インナーチューブは綺麗だけど錆っぽい物が外周に付着
している。

 上から垂れたのかと思って上部もめくって見るが、特に
錆らしき跡は見当たらない。

ここは何回か拭き掃除しているので、その前に雨に濡れた
タイミングで錆汁がフォークブーツの裏側を伝って垂れた
んだと思う。
とにかく何とかしなきゃ。

 ナイロンたわしの切れっ端と潤滑防水オイルスプレー。

これが今回のアイテム。

 ナイロンたわしに吹いて錆汁部分をなでる。

アウターチューブの素材はアルミなので鉄錆では無い。
表面に付着しているだけだから軽く擦れば落ちる。

 最後にウエスで錆汁混じりオイルを拭き取り。

これでひと安心だ。
ついでにオイルシールストッパーの様子を覗き込むと
まずい状態になりかけていた。

 ピックツールでストッパーを外す。

ストッパーの表面が腐食しだしているのだ。

 このストッパーの表面はメッキされているけれど、いつ
かは腐食してしまうので定期的に確認する必要がある。

放っておくと赤錆に変化し、その錆粉がフォークブーツ内
の空気のかく拌で舞ってオイルシールの隙間へ入って
密閉を損なう。
結果的にフォークオイル漏れになってしまうのだ。

 YB/YBR純正のストッパーはメッキでは無くて黒染めだ。

黒染めの欠点は湿気や水分で簡単に錆てしまい、錆粉が
発生する。
だから早めに流用可能でメッキが優れているホンダのN
SR50/80用に交換していたのだ。
Fフォークの互換シールストッパー (リンク)
何と8年前から使っているので腐食が起きるわな。w

 防錆オイルとナイロンたわしで磨いて表面を綺麗にする。

メッキをはがしたく無いから紙やすりやスチールウール
は使わない。
最後にシュッとオイルをひと吹きして防錆油膜を作る。

 シールストッパーを元の位置に装着する。

非分解で付け外しできるので整備防錆は簡単だ。

 最後にインナーチューブをオイル付きウエスで磨く。

塩分を含む手の汗を拭き取るのだ。

 こんな感じで8年間放置していたシールストッパーを
真面目に防錆処理してみた。
真っ赤に錆びていたらオイルシール周辺の掃除とシールス
トッパーを新品に交換するのが適切だろう。
錆粉が原因でフォークオイルが漏れてフォーク分解整備を
する手間とお金よりも遥かに安くて早くて楽なのだ。

皆さまも一度この部分を目視確認してみてくだされ。



3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はた)
2021-11-09 02:15:32
いつもブログ読ませて頂いてます!
とはいえ最近エンジンとフロントフォークからオイル漏れしているYBR 125K(12年)をヤフオクにて激安入手し,整備して乗るようになったため,まとめて殆ど全ての記事を読ませて頂きました!!!笑

パーツのサイズ測定や仕組みの解明などとても助かっております。有意義な記事をありがとうございます!!


ところで1つ不思議に思っている事があります。
以前2018年頃に友人のybr125(新車キャブ)に乗った際に感じたスピード感よりも現在の車両はやたら速く感じるのです。

現在の車両のCDIは1jp,キャブも負圧式の純正品のようで,マフラーも純正戻ししました。
スプロケもノーマルですが,タイヤは前後TT100gpで大きいため多少加速よりになってるかな?と言った具合です。

正直当時は鈍いバイクだと感じたのですが、今は「これで125cc?面白すぎる」と感じています笑
タコの吹け上がりもそこそこ早く,3速数秒で9○キロに迫ります。

友人のが不調にて遅すぎたのか,僕のが中古な為何かしらエンジンが変わってるのか,判断が付かずにいます。
ちなみに燃費はリッター30キロ強とすこぶる悪いです。

ボアアップなどは外観から分かるポイントがあるのかお尋ねしたいです。🙇
返信する
シリンダーの刻印で確認 (雷太)
2021-11-09 05:41:56
やたら元気なYBRを入手できて羨ましいですw

さて、外観からボアアップなどの排気量変更車両かどうか
の判断は極めて難しいんですが、製造年式によって若干の
違いがシリンダーの刻印で分かるかもしれません。

当ブログ内の記事「品質管理なのか」

2016年11月11日 | YB&YBR関係雑記

の中に、刻印の存在とその傾向を記してあります。
2012年で1JP型CDIで「シフトインジケーター」が
メーター内に有れば刻印は「1BK00」だと思います。

中国製安価ボアアップシリンダーだと旧型の5VL表記
と同じの製品が多いので整合性が失われて年式型式
相当になくなりますから、これが外観から判断できる
例でしょう。

ただし修理歴で旧型シリンダーを使った車体だと5VL
になってしまうため、微妙な判断材料です。
なお武川から発売のボアアップキットの場合は、ちゃ
んと排気量刻印がボアアップ後になって居ます。

他の確認方法でファイバースコープでピストンの頭を
目視し、外周が山型になっているか平たいかで判断でき
ます。

中華ボアアップキットの実態

2019年07月10日 | YB&YBR関係雑記

でピストンの頭の比較を写真で見れば分かるでしょう。

しかし、ボアアップしていない場合でも「ハイカム」が
実走されて居る場合もやたらに元気なエンジンに変貌し
ます。
この場合でも元気の代償に燃費が悪くなる傾向が発生し
ます。
確認方法は分解して採寸するしかありません。
若干エンジンヘッドのカチカチ音が大きいかな?と
いう判断もありますが・・・これもタペット隙間の状態
しだいなので判断は難しいですね。

スピードメーターは機械式検知なのでタイヤ外径などで
指示は変わりますが、タコメーターは電気式検知表示で
すから電子回路の仕様しだいです。

タコメーター回路解析と改造

2020年12月16日 | YB125SP電装系

で公開したタコメーターの構造と改造記事中のように、
コンデンサーという部品の数値を変更交換している車
体なら、エンジン回転の反応速度が敏感になって
良く回るエンジンと錯覚するかもしれません。
純正も実際良く回るんですがタコメーターの反応が悪い
傾向にあるために、少し緩慢だと錯覚する場合がある
んです。w

以上、エンジンヘッドを外してシリンダー径を測る以外
はこれらで判断するしかありません。

元々「当たり」のエンジンなら貴重なので壊さない程度
に楽しんでください。
返信する
Unknown (はた)
2021-11-09 17:25:04
心理的要素

お返事ありがとうございます!
タペット音はやたら煩いので実は吸排気共に予備を買ってみました!
シリンダーは1BKなのでボアアップでは無さそうですね。

しかし,元々良く回るエンジンというお話と,タコメーターのお話を聞いてて思ったのですが,友達とは言え他人様のバイクをレブリミッターガンガンに効かせて走りはしないなと気付きました笑
単気筒だと特に心理的リミッターが強く効いた結果,遅く感じた可能性がありますね!


こんなに面白いおもちゃはSRぶりで,色んな構想が頭に浮かびます🤤
とりあえずステム打ち替え用に予備のステム買ってみました←
見た目は完全にYB125SPの方が好きなんですけどね笑


これからもブログの更新を楽しみに待たせて頂きます!!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。