YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

排気のスタッドボルト整備

2023年02月18日 | YB125SP整備

 気軽にオートバイで出かけるにはまだ寒い。
しかし何かやらないと気が済まないのでYB号のエンジン整備
をしてみたよ。
普通はやらない排気のスタッドボルトの整備。
実はかなり重要な整備箇所なのだ。
マフラーのエキパイを固定している排気ポートのスタッド
ボルトの固着防止処理なのだ。

 早速スタッドボルトを抜いてみる。
YB125SPの純正スタッドボルトはM6の六角穴付きボルト
なんだけど、我がYB号は写真のような両切りスタッドボル
トと袋ナットに変更している。

そしてナットを緩めたらボルトも供回りして抜けてきた。
ボルトとナットが固着していたのだ。
ボルトにM6ナットを二個噛ませてロック状態にしてから、
袋ナットを外した。
少し固着していた程度で大事には至らなかったよ。

 もう一方の袋ナットは素直に抜けて、スタッドボルトは
ダブルナットで抜いた。

抜けたボルトの山はワイヤーブラシで掃除する。

 袋ナットの穴の中のネジ山はM6×1.0のタップで錆落とし
とネジ山修正をする。

ゴリゴリしてて固着の原因が錆だと分かる。

 穴はパーツクリーナーで切り粉を排出する。

面倒でもちゃんと処理するのだ。

 スタッドボルトのネジ山はM6×1.0のダイスで掃除。

綺麗なネジ山は固着防止になる。

 エンジンヘッド側のネジ穴もタップで掃除。

本当はマフラーを外した方が作業が楽なんだけど、軽く
回ったので指先でタップを回して作業した。
もちろんパーツクリーナーで汚れを追い出す。

 焼き付き固着防止グリスのスレッドコンパウンドをネジ
山に薄く塗る。

ちょっとした処理なんだけど、これが長年に渡って固着防
止になるのだ。

 スタッドボルトのネジ込みは指先トルクのみ。

ここは下手に工具で締めるより軽い固定の方が後々噛み込
まなくて都合が良い。

 ネジ山にスレッドコンパウンドを塗る。

少量で十分なのだ。

 袋ナットを左右交互に少しずつ締め込む。

これも軽く硬くなったら深追いせずに締め付け終了にし
た方が良い。

出来ればスタッドボルトはその都度新品交換が良い。

以上、たった二本のスタッドボルトなんだけど、ここを
整備する人はめったに居ない。
そして何年も経って噛み込みや錆で固着しているのに気づい
た時は手遅れなのだ。
固着するとどれだけ大変なのかは以下の動画を見れば分かる。

Broken & Siezed Bolt Removal, DR 650 Cylinder Head

ショップに頼むと数万円は下らない。

暇つぶしやマフラー交換時にネジ山整備やボルト交換で
固着を未然に防ぐ事をお勧めする。
車体の掃除よりもよっぽど大切なのだ。w



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