YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

腰下軽メンテナンス

2013年09月28日 | YBR125整備

当ブログ開設1周年記念企画

という大げさなものじゃないけど、オイル交換の時期が来たのでついでに前から実行してみたかった
エンジン腰下の観察と軽メンテナスをしてみた。

とにかくオイルを抜く。

約3,500㎞走行の割に綺麗だな。
SUMIXの部分合成オイルは真夏でも熱ダレが起きにくくて快適だった。
ホンダのG2も似たような感じかもしれない。

エンジン腰下の右クランクケースカバーの詳しい外し方は割愛するが、知恵の輪のようにあれこれやった
らステップアッシーのボルトを外して避ける手間は避けられないのがよくわかったよ。
わかりやすい解説は「YBR125 MEMO」さんを参照してくだされ。(丸投げw)
YBR125Kの2012年モデルまでのステップアッシーならフットガードが単体で外せるので楽だろうけど、
無印系と2013年以降のモデルはちょっと手間をかけないとならない。

クランクケースカバーのボルトを外してカバーを軽くプラスチックハンマーであちこちショックを与えると
簡単に隙間が出来て外す事ができる。

そして内部を観察してみると違和感を感じた。なんだこれ?

フィルターローターが付いてる軸にスプリングバンドが見える。
こんな構成の組み方は今まで見た事もないし、なにも押さえる物が無いのも変だ・・・

軸の中心の穴はオイルラインでクランケースカバーへと繋がってるから、まさかと思ってカバー側を見ると
対象箇所のオイルシールのリップが切れてる!ここにはまってたはずのバンドだったw

単にカバーを抜いただけでこんなに切れるはずもなく、想像では製造時にカバーこじりながら無理やり挿入
した結果、噛みこんで切れてたのかもしれない。 まさにチャイナw
まあ、この程度ならオイルだらけの内部の事なので油圧が少々低下してもオイルが循環してたのだろう
し、今まで不具合も無いから発覚しなかったのだろう。
とりあえず同型エンジンのTT-R125の部品で注文しておくかな。

さて、はじめて開けたので一番気になってたオイルストレーナーの状態を確認してみる。

あれ?予想よりもはるかに綺麗でゴミがほとんど引っかかってない。
ついでにクランクケース底に溜まってるであろう鉄粉などを探すがほぼ無いのも驚いた。
思い出すと購入時、500㎞・1000㎞・2000㎞時にオイル交換するなど、最初の頃は早い時期に交換し
てたのと、当たりエンジンだったのかもしれない。
いや、オイルシールの件があるから半当たりエンジンw

せっかく開けたのだから色々観察や確認をする。クラッチの下部にあるストッパーレバースプリングの様子。

これならへたってたり折れたりしても交換しやすい構造と位置である。
某氏の実体験では長距離走行車YBR125Kの運用個体でこれを新品交換したら別物に変わってギア
チェンジ感触がカチカチとはっきりし、気持よくチェンジできたとの事。
俺の車体のスプリングを観察するとストック品と比べて直径が少し細いように見える。
次回は交換してどんな変化になるか実験してみようか思う。

クラッチスプリングも観察してみた。

特殊工具なしでボルトを均等に緩める。

クラッチスプリングの自由長は28.8mmくらい。

サービスマニュアルのデータでは新品で29.30mm、使用限界が27.84mmなのでまだヘタリ半分って
感じ。 このまま継続して使用する事に決定。

せっかくなのでクラッチのフリクションプレートの摩耗も確認。

新品時は3.00mm、使用限界は2.80mmなのでこれも半分の消耗度合いである。
だが、興味本位でタオバオで購入した社外品と言うか純正以外の安いフリクションプレートが買い置きして
あるから交換してみる事にする。
特にクラッチセンターのアジャストボルトの再調整をする事無く、少しだけクラッチワイヤーの中間位置に
ある調整機構でクラッチレバーの遊びを少し修正。
オイルシールにスプリングバンドを組み付けてすべてを元通りに組み上げ、新品オイルを入れて試走して
みたが違和感もない。
午後から少し散歩ツーリングに出かけたら特筆すべき変化があった。

1速からの発進時に起きていた半クラッチのジャダー現象が起きなくなった。

今まであまり気にしてない現象ではあったけど、フリクションプレートの交換で変化は起きるだろうと予想はして
たから納得である。
YB125SPを初め、2013年モデルからジャダー対策でフリクションプレート摩擦部の材質がコルクから
ペーパーに変わってるのもうなずける。
別の車種でフリクションプレートの種類を変えた事でジャダーが起きなくなった経験もあるから、材質の変更
は結果に影響するのだろう。
同じコルク材でも製造会社によって少し変わるから、ジャダー現象が気になる人は純正以外のフリクション
プレートに交換すればジャダー対策になるかもしれない。
どうせタオバオの事だ、純正と明記されてても現物は使用可能な別物の可能性が高いからかえって好都合だw

試しに開けてたエンジンは意外なほど綺麗で、問題のオイルシール交換の課題を残すのみになった。

明日は山中湖でNAPSのイベントがあるらしく、距離的にちょうどいいから行ってみよう。
もしかしたら他のYBRさんと出会ってプチオフ会になるかもしれないw
天気にな~れ!