DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

ゲームから降りよう

2022-10-07 15:50:56 | 【DV加害者更生教育プログラム】

ゲームから降りよう(60代男性)

最近、グループエンカウンターで話題になったことは、自分とパートナーの DVに対する責任割合のことです。

夫からの一方的なDVなら、責任割合など無く全て夫側の責任です。 しかし、相互DVの場合は妻側にも問題があり、責任割合を考えるようになります。

相互DVとは、時間や場面が変わることで、夫から妻へのDVが妻から夫へのDVに、 更に、妻から夫へのDVが夫からの妻へのDVと、入れ替わっていくものです。 この様な状態だと、夫側には責任割合の考えが生じてきます。

私も妻と別居になったときのきっかけは、妻から子供への虐待だったことから、 妻側の責任割合が大きいと考えていました。
妻から同居再開の条件としてリエゾンに通うことを提案され渋々通い始めました。 妻は被害者の立場なのでリエゾンに通うことはなく、中島さんに苦情を伝えるだけで、 自らの問題には全く気が付いていませんでした。

リエゾンに通い始めた私は、エンカウンターで妻の問題を愚痴で話していました。

事例研究のプリントワークでは、私の問題に似た事例もありましたが、妻の問題に 似た事例もたくさん出てきました。

そのため、同居を再開した頃でも妻の問題にフォーカスすることが度々ありました。

しかし、私自身の問題は可能な限り改善して妻に向き合おうとしました。 (とても完璧とは言えず、今から考えると及第点に達していたか怪しい状態です) そのような状態だったので、同居再開直後は度々中島さんに助けて頂きました。 同居の再開から時間が経つにつれ、妻の変化を感じるようになりました。 妻と争う回数が減り、争い後のリカバリ期間が短くなってきたのです。

妻の問題だと思っていたことの多くは、私の対応が発端だったことに気が付きました。 しかし、明らかに妻の問題だと思えることも残っています。

その部分は、争わずに決着させるのが今後の私の課題だと思っています。

その様な経緯があるので、私にとっては責任割合など意味がなくなっています。

エンカウンターで相互DVの責任割合を主張する方の気持ちは十分に理解できます。 しかし、相手(パートナー)を変えることはできません。 変えられるのは自分だけです。 パートナーとの関係が切れていたり、連絡が取れないなら、相手を変えることなどできません。 その状態で、パートナー側の問題に固執するのは、ゲームから降りれず、ひとり相撲をしているだけです。 愚痴を言っても良いですが、その後は自分の問題に向き合って欲しいと思います。

リエゾンからのコメント

そうなのです。

責任割合に固執しているうちは修復はほど遠いのです。相手は別れたがっています。

この時点で責任割合を言っても何をしたいのでしょうか。修復ですか?自分の正当性を言いたいのか?

正当性を言いたいのなら調停に行きましょう。加害者プログラムではありません。

修復を望むなら、自分を変える事だけに集中しましょう。自ずとやるべきことは見えてきます。

月並みですが、相手と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来だけなのです。

自分を変えることに集中していくと、不思議なことに相手も変わってきますよ。

 

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