DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

家の中で

2020-04-24 19:52:43 | 【DV加害者更生教育プログラム】

題名:家の中で(50代男性Aさん投稿)

新型コロナウィルスの対応で外出の自粛が求めれれている。

昨日は朝から天気が大荒れで外出どころではなかった。
ゆっくり起きてきて遅い朝食の後、妻はリビングでネットの映画を見ている。
私もその隣でネットのニュースを読んでいる。
子供たちは独立して家を出て行っているので妻と二人だけだ。

少し寒かったのでリビングのエアコは暖房になっている。
二人ともリビングに居るのは暖房が入っているから?
ふとそのようなことを思った。

妻との争いが絶えなかった頃なら、どちらかが別の部屋に行っていたかもしれない。
しかし今は隣にいて別々のことをしている。そのことが自然な風景になっていた。

妻が、「コーヒーを淹れて。」と言ったので、コーヒーを飲み二人でお菓子を食べ、また別々のことを始めた。

妻と争いが絶えなかった時期に外出自粛だったらどの様になっていただろうか。

今、リエゾンのメンバーの中には妻と緊張状態の方も多くいる。
外出の自粛で夫婦間の緊張が悪化しないことを祈っている。

リエゾンホームページ https://liaison-chofu.com/

リエゾンからのコメント

Aさんの心配されている通り、自粛のため、DVが増え、虐待が増えています。関係性が悪かったら、一緒にいることは何と辛いことでしょう。空気のような存在。いつのフレーズだったか、夫婦はお互い空気のような存在だよと、誰かが言っていたことが広く社会に流れていました。

「空気のような存在」 あって当たり前で、ないと困る。そんな夫婦像が言われていた何十年も前は、Aさんが記事に書いた意味とは違っていたと思います。

空気のような存在は妻だけなのです。夫の周りにただ自然に存在し、邪魔をせず、夫が思う事を読み解き先回りし、用意する。存在感はないが、いなくては困る、夫のためだけの空気なのです。その様な妻の存在が、この自粛の中、妻に突きつけられているように思うのです。

夫の仕事の邪魔にならないように、配慮し、気を遣い、先回りして、慮る。その中には、仕事が減ったいら立ちの矛先になる事も含まれているのです。DVが増えるはずです。元から理不尽なことを要求されているのですから。

DVを行う人は、家族特に妻に対して、自分の感情の捌け口になるものだと決めています。何をしても良いと決めているのです。それが躾と言う名目にもなっているのです。あり得ません。

だから今、DVでつらい思い、怖い思いをしている女性たちに伝えたいのです。

あなたが今受けていることは、暴力です。あなたが悪いのではありません。片方だけが空気になる事を求めることは暴力であり、思い上がりです。できないことを要求されても無理なのです。誰かに相談する勇気を持ちましょう。苦しい気持ちを伝える勇気を持ってください。暴力を受け続けることを拒否してください。あなたは、都合の良い空気ではないのです。自分自身の人生を大切に生きていくためにある存在なのです。なくては困る存在で、尊重されて大切にされる存在なのです。

勇気を持って自分を守る行動を起こしましょう。

 

 

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