電影フリークス ~映画のブログ~

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老鼠拉龜

2010-09-10 00:47:41 | 七十年代作品【1979】


   ラオ シュー ラー グイ
原題 老鼠拉龜        Kung Fu vs. Yoga

公開日 1979/6/21(木)         張氏兄弟影業公司作品
                    93,315HK$ 1979年度第100位
スタッフ&キャスト
監督 陳全 (チェン・チュエン)

出演 錢月笙(チン・ユーサン)
徐忠信(アラン・シュー)
兜巴星(ドウバー・シン)
米雪(ミシェール・イム)

解説
武術指導家として知られ、83年に「ジャッキー・チェンの醒拳」(龍騰虎躍)を監督した陳全の監督進出第1作。ヨガを取り入れたアクションを売り文句にした79年のカンフー映画の異色作である。(他にもヨガを扱った作品には『Yoga and the Kung Fu Girl』(79)などがある。)原題の”老鼠拉龜”とは中国のことわざ(ひっこめた亀の手足をネズミは引っ張ることが出来ない。)で、どうすることも出来ないの意と思われる。日本劇場未公開。

ストーリー
カンフー使いの青年タイガー(錢月笙)とその相棒のウーシン(徐忠信)は仲のいいズッコケ・コンビ。カンフーの練習もいつも2人で練習して日々を過ごしていた。ある日、2人は町へ出かけ、叔父の経営する陶器店へ。陶器を使ってパフォーマンスを見せるとたちまち人だかりで店は繁盛した。気をよくしたタイガーは、町の悪人退治をする事にした。ブラインド・スネークは薬の悪徳商売をしていた。タイガーは深夜、彼のアジトへ忍び込み、彼等を壊滅させるのだった。
次の日、町で武術大会が開かれた。主催者は優勝者には娘のティン(米雪)と結婚させるつもりでいたがタイガーは難なく相手を倒し、コンテストに優勝する。しかしティンはタイガーを好きにはなれない。そこでティンは結婚の条件として、かぐや姫のように無理難題を押し付けるのだった。それは”カンフー秘伝書”、”売春婦のジェード”、”印度神油商人のルビー”の3つの宝物を手に入れたら結婚するというものだった。ウーシンと協力しながら次々と宝を手に入れるタイガー。ついに最後のルビーを手にするためインドのヨガ・マスターのもとへ。頭に付いたルビーが最終目的だ。これさえ手に入れればティンと結婚出来る。しかし相手は滅法強く、ヨガ拳法の前に2度敗れてしまう。果たして3度目の挑戦で彼等が取った作戦とは・・・!?



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老鼠拉龜 又名:瑜珈功夫

ヨガのカンフー映画ってことで、以前から興味があった作品でした。
私の中では永遠の格ゲー「ストII」(1991capcom)からヨガ・マスター”ダルシム”の事をどうしても思い出してしまっていましたけど、香港映画ともマッチしますね。 でもゲームと映画は違いますけどね。

チン・ユーサンの主演映画なんて初めて見ましたが、今まで散々やられる場面しか見てこなかっただけに主役とはまったく似合わないなぁ。(誰かに「たまにはやってみろよ!」なんて言われてたら面白いですね(笑。)
それにしてもアラン・シューのアクションはパーフェクトっす。
(この人本人がアクションやったらキレがあって本当にしびれますね)
とにかく前半からスピーディに進行していきます。終始飽きさせない作りは陳全によるところが大きいと思いますが、キョンシー的アクションも取り入れた目の見えない陳全戦とか見事でしたし、続く見せ場の山怪やフォン・ハックオンのオカマ拳法など、間にはジャッキーの元カノ米雪ちゃんも入れてポイント高かったですぞ(『三十六迷形拳』と同時期だと思いますけど、彼女とてもきれいでしたね)。そしてヨガマスター戦へと続いていく構成配置はうまいとしか言いようがなかったですね。

ヨガマスターの手足がのび〜る、のび〜る(笑)。
(そういえば手が伸びる映画なら、こんなのもありますね。そもそも何からヒントを得たのだろう??実際に観てみなくては!)


ちなみに、この映画を作ったのはポール・チャンの会社でフー・チンさんが出品人!!
(このお2人、70年代に結婚し当時はまだ夫婦だったのです)ポール・チャンはしっかり米雪ちゃんの父親役で出演しております。(張氏兄弟ってあと誰だっけ?)

英語のタイトル通りヨガ拳法が売りの『老鼠拉龜』ですが、このおもしろさで79年度最下位のワースト記録とはとても信じられないのですが、まるで格闘ゲームのような展開で十分面白かったので興味のある方は是非このダルシム・ファイトをご堪能ください。

【参考】
米雪ミシェル・イム公式フィルモグラフィー(フォトギャラリーも必見!)
http://www.michelleclan.com/movies.html
(彼女はなんでイムかと思ったら本名がイム姓なのでした)
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