電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

絶代雙驕

2010-09-06 01:41:41 | 七十年代作品【1979】



ジュエ ダイ シュアン ジャオ
原題 絕代雙驕 The proud twins
公開日 1979/7/19(木) 邵氏兄弟影業公司作品
4,009,486HK$ 1979年度第4位

スタッフ&キャスト
監督   楚原 (チョー・ヤン)

原作 古龍(グー・ロン)

出演 傅聲(アレクサンダー・フー・シェン)
   伍衛國(ウー・ウェイグオ)
   文雪兒(キャンディー・ウェン)
   歐陽珮珊 (オーヤン・プイシャン)

解説
江湖で別々の環境で育てられ生き別れとなってしまった双子の兄弟の運命を描く
アレクサンダー・フー・シェンが主演した79年の武侠映画。
楚原(チョー・ヤン)の99本目の監督作品に当たる。(100本目は『魔劍侠情』)
92年のアンディ・ラウ版など過去、数多く映画化、テレビドラマ化されており
古龍原作の「絶代雙驕」の人気が高いことが証明されている。
日本では2008年「マーベラス・ツインズ」として翻訳、小説化され
コミックなども発売された。(小説発売元の『信長の野望』『三國志』シリーズで有名な
KOEIからは声優を使ったCDドラマなども制作されている。)

ストーリー
繍玉谷にある聖地・移花宮は男子禁制だが武術の名門である。天下一の美男子・江楓(石崗)と宮女の花月奴は恋に落ち、逃亡を決心するが冷酷な宮主・邀月(孟秋)によって死に追いやられてしまう。江楓と月奴の間には双子が生まれていたが、残された双子の赤子は生き別れとなってしまう。その後、江楓と義兄弟で剣術の達人・燕南天(王戎)は赤子の一人を抱えて、江楓の復讐のため十大惡人たちの住む惡人谷へと向かった。
燕は惡人谷で白開心(林輝煌)ら十大惡人に斬られてしまう。そこに長老・万春流(井)が現れ赤子は燕の代わりに惡人谷で育てられた。十数年後、成長した小魚兒こと江小魚(傅声)は江琴(唐菁)を探す旅に出る。村で鉄心蘭(文雪兒)と知り合ったり、敵か味方か分からない慕容菁(歐陽珮珊)と接触し、ついに移花宮で邀月に育てられ武術の達人に成長していた花無缺(伍衛國)と対決することになった。江琴と息子の江玉郎(顧冠忠)も現れ、いつしか敵対することも無くなっていく双子の兄弟。小魚と無缺の二人は共に戦い、両親の仇を討つと誓った・・。

----------------------------------------------------------------------------
今回の『絶代雙驕』。邵氏では実は79年版以前にも同じ題材が作られています。(71年の『玉面侠』がそれ。)こちらは厳俊監督版ということになりますが、脚本をあの黄楓が担当していたのす。こちらは未見ですが、この厳俊版『絶代雙驕』と楚原版『絶代雙驕』を見比べてみると面白いのではないかと思います。

ちなみに小説に『マーベラス・ツインズ』シリーズがありますが、このシリーズは日本で初めて翻訳された”絶代雙驕”なのであります。併せて分かりづらい用語なども丁寧に解説されていて翻訳した川合章子氏に拍手を送りたいですね。とても読みやすくなっているので興味がある方にはこちらをおすすめしたいと思います。

79年版の感想としては、文雪兒はまたしても相手には男だと思われている男勝りの女性の役を演じていたのが印象的(最初のところ)。全体的にはフー・シェンのコミカルな演技が好感触でした。フーシェンが秘孔を突くシーンなんかも登場します(笑)。この映画はフー・シェン一人で成り立ってますが、これが79年第4位と高順位だったのも何となく分かるような気がしました。
尚、歐陽珮珊が演じた登場人物”慕容菁”は原作では慕容九妹と張菁の2人に分かれていてそれを1人に合体させたと思われます。登場人物が多いのも考えものなのかも知れません。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 胡錦(フー・チン) | トップ | 老鼠拉龜 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絶代雙驕は・・・ (クワイ)
2010-09-06 18:31:07
傅聲が出演した武侠片の中では一番好きですね。似てねぇ双子ですが・・・(笑)。

79年は傅聲にとって転換期です。
ジャッキーの登場によって、それ以前よりもコメディ色が強い演技が増えましたし、度重なる怪我で役者としてのスタイルを変えていかざるをえなくなりました。
返信する
傅聲!!!! (醒龍)
2010-09-07 00:43:42
クワイさん、こんばんは。
傅聲の映画を沢山見ておられるクワイさんならではのコメントですね。どうもありがとうございます。
私はまだそれ程多くの傅聲出演作をみている訳ではないのですが、傅聲は他人の影響も受けたりして自分のスタイルを変化させているのが分かるんですね。(ただ怪我はつらいですね。)
今回、原作の設定では悪人に技を仕込まれながら育てられ何でもできちゃうスーパーマン(料理も天下一品の腕前!)なんて役を傅聲が演じたのでとても気持ちが良かったです!
返信する

コメントを投稿

七十年代作品【1979】」カテゴリの最新記事