らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

アマデウス

2009年12月15日 23時53分19秒 | DVD鑑賞(主に映画)
 1984年に製作された映画。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞しました。他にも英国アカデミー賞4部門、ゴールデングローブ賞4部門、ロサンゼルス映画批評家協会賞4部門、日本アカデミー賞外国作品賞などを受賞しました。日本での公開は1985年2月。

 昭和60年、私は何をしていたのか・・・。思い出せません。

 当時、江古田に住んでいた母方の叔父がこの映画をもの凄く気に入って、LDか何かで手に入れたものを自慢のステレオ装置付きTVで見せてくれたのが、この映画との最初の出会いでした。叔父の奥さん(私の叔母ですね)がピアノ教室の先生だったし、娘はピアノのコンクールに入賞したりして、この家族はとにかくクラシック音楽好きとして親戚では有名でした。家の母方の親戚は、ほとんどクラシック音楽好きなのですが・・・・・・・。

 モーツァルトとサリエリの関係など完全に作り話しの内容ですが、当時の私はクラシック音楽には疎かったためにサリエリにモーツァルトは殺されたんだ!と誤解するはめになりました。汗。

 登場人物のキャラクターなどは(実際を知らないですけど)、演出が入っていて史実とは異なる映画を盛り上げるようなキャラクターに仕上げられていたようです。コンスタンチェがあんなに献身的な奥さんではおかしいですからね。汗。

 ちなみに出演者は、

F・マーリー・エイブラハム(アントニオ・サリエリ)、トム・ハルス(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)、エリザベス・ベリッジ(コンスタンツェ・モーツァルト)、ジェフリー・ジョーンズ(皇帝ヨーゼフ2世)、サイモン・キャロウ(エマヌエル・シカネーダー)、ロイ・ドートリス(レオポルト・モーツァルト)、シンシア・ニクソン(メイド)、ヴィンセント・スキャヴェリ(サリエリの召使)、ケニー・ベイカー(パロディーオペラ中での騎士長)、他。

 ハルスの演じるモーツァルトの笑顔やはちゃめちゃ加減が目を引きますが、何と言ってもエイブラハムの演じるサリエリの心の移り変わりがもの凄い演技力で目を奪われます。ドートリスの演じるL.モーツァルトなど肖像画そっくりでまさに生き写しのようです。

 この映画は嘘の出来事だと分かってはいるのですが、当時の宮廷や街並(人の行き交う様など)を味わうだけでも面白いと思います。この映画は何回も見ているのでストーリーの進行は充分焼き付いているのですが、モーツァルトそこで謙虚になってサリエリに嫌われないようにすれば良かったのに!とかそんなにお酒を毎晩飲まないで作曲に取り組んでおくれよ!とかモーツァルトを共同墓地に投げ込むのは止めてくれ!とか展開が変わればいいのにと毎回色々な事を思わせてもらっています。笑。

 何と言っても、クライマックスで雨の中、みんなが涙を流しながらモーツァルトと別れて、共同墓地にその遺体が投げ込まれるシーンで「レクイエム」が感動的に流れます。やりきれない気持ちがこみ上げます。涙。

 今「のだめ~~」にはまっている若い子がもしこのブログを見てクラシック音楽って面白そうと思っているなら、この映画を是非ごらんになって下さいね。おすすめです!
HMVジャパン

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6 コメント

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こんばんは らびおさん (TIME)
2009-12-16 01:07:23
昨日の山形Q練習34-vol.5にコメントしようと思っていたらブログが更新されました。
アマデウス、僕も何回も見ました。
映画と分かっていてもラストシーンは衝撃的ですね。
サリエリの名はこの映画で有名になったような気がします。サリエリの曲を札響で一度聴いたことがあります。曲の印象は記憶にありません。
のだめは19日からソラリスで上映されます。
大音響上映といってソラリス1でいつもより音量を上げて上映される時間帯もあります。大音響上映にさそく行ってきます。
山形Q練習の様子、とても面白いです。
音楽を作って行く過程がリアルに表現されていると思います。他の団員のブログもそれぞれの考えかたが書かれていますね。


>TIMEさん (らびお)
2009-12-16 01:41:40
こんばんは。
練習日記面白いですか????
自分への備忘録のように書いています。
他のメンバーは仲間ですが、所詮他人なので、感じ方は人それぞれですよ。だからそのメンバーがどういう風に練習にのぞんで、本番をむかえているか?毎回定期演奏会ごとに違う人が書いているので、興味深いかもしれませんね。言われてみれば。

映画楽しんできて下さいね。
飯森範親先生のブログ (TIME)
2009-12-16 22:31:23
引き続きのメール、Faxをお願い致したいと思っております。
そして、日本のオーケストラへの予算配分は文部科学省だけでなく、(独)日本芸術文化振興会も大切な団体です。
そちらへもぜひともメールをお願い致します。
オーケストラに対する今までの支援をお願いする旨をお書き頂き、住所、氏名もお願い致します。
とありました。
(独)日本芸術文化振興会(https://www.ntj.jac.go.jp/goiken/mail.html
ここに書き込むようです。
さっそく書き込みます。
>TIMEさん (らびお)
2009-12-17 01:14:50
こんばんは。
政権が変わるたびに文化にどう対応が変わるのか?フラフラされるたびに私達の活動が、本来の活動から余計な方向も頑張らなくてはならなくなってしまいます。というのは暴言かしら。

文化への助成に関しては、法律で00%を補助するとかにならないですかね・・・・。また暴論かもしれません。

私達も貴重な税金から補助してもらえる立場なら、何かしらの社会貢献をしないと、これからは世間の目が冷たくなりますね・・・。

何が出来るのか?しばらく考えてみたいと思います。

情報ありがとうございました。
モーツァルトとプラハ (balaine)
2009-12-17 22:55:07
「アマデウス」、私も何度か観ました。
確か劇中でウィーンとしてロケに使われたのはウィーンではなくプラハの街だったはずです。
いろいろな苦労の記憶が生々しいザルツブルグやウィーンと違ってプラハはアマデウスには楽しく優しい街で、「ドン・ジョバンニ」の初演はモーツァルト自身の指揮によってプラハの中心にあるエステート劇場で行われました。モーツァルトも大好きな街の名前を交響曲に付けました。

あの映画では、18世紀の雰囲気にこだわったようで、現代と違う夜の暗さ、街の夜の不気味さが強く印象に残っています。
>balaineさん (らびお)
2009-12-18 01:07:51
こんばんは。
そうですね。Mozartをウィーンの作曲家ではなくてプラハの作曲家だと主張するプラハの人もいるそうです。それだけこの地とは縁がある作曲家なんですよね。

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