らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

野良犬

2010年03月03日 23時54分24秒 | DVD鑑賞(主に映画)
 新東宝と映画芸術協会提携の黒澤明監督作品。音楽は早坂文雄。

 戦後間もない1949年(昭和二十四年)の作品です。

 これ以降続く刑事ドラマのハシリとも言われているそうです。

主な出演者は以下のとおりです。

三船敏郎(村上刑事)、志村喬(佐藤刑事)、淡路惠子(並木ハルミ~踊り子で遊佐の幼なじみ)、三好榮子(ハルミの母)、千石規子(拳銃密売仲介屋~ピストル屋のヒモ)、本間文子(遊佐の姉~桶屋の女房)、河村黎吉(市川刑事~スリ係)、飯田蝶子(光月の女将)、東野英治郎(桶屋のおやじ)、永田靖(阿部捜査主任)、松本克平(飲み屋のおやじ)、木村功(遊佐)、岸輝子(スリのお銀)、千秋實(レビュー座の演出家)、菅井一郎(ホテル彌生の支配人)、清水元(係長~中島主任警部)、柳谷寛(水撒きの巡査)、山本礼三郎(本多)、伊豆肇(鑑識課員)、清水将夫(被害者中村の夫)、高堂國典(アパートの管理人)、伊藤雄之助(レビュー劇場の支配人)、生方明(若い警察医)、長濱藤夫(さくらホテルの支配人)、生方功(リーゼントスタイルのボーイ)、水谷史郎(チンピラ)、田中榮三(老人の町医者)、木橋和子(佐藤の妻)、戸田春子(あづまホテルのマダム)、登山晴子(藝者金太郎)、安雙三枝(パチンコ屋の女)、三條利喜江(支配人の妻)、堺左千夫(レビュー劇場の客)

     

 映画の中のシ~ンとは云え、終戦直後の日本の世の中がどういう雰囲気だったかを感じる事が出来ます。アスファルトが無い砂利の道、冷房システムがなく暑い夏、埃ぽい街中など・・・。戦争でボロボロになった日本を復興してゆこうと活気づいている人々と兵隊帰りでやる気を無くしている人々のギャップなど。たくましくないと生きてゆけない時代だったと想像します。家の両親もこの時代には東京にもう疎開から帰って来ていたわけですから・・・。この時代を乗り越えてきた両親をあらためて、凄いなぁと思いました。

 今のハリウッド映画に見られるハラハラドキドキのスピード感のある映画の仕上がりになっています。

 淡路恵子さん(当時は井田綾子)演じる並木ハルミのかわいさに目を奪われます。

 スジについては書きませんが、後楽園球場での場面があります。巨人、南海戦が行われていて、川上哲治・青田昇・千葉茂らのプレーしている姿を見ることが出来ます。川上選手が守備をしていたり、バットを振って一塁に走ってゆく姿など野球ファンにはたまらないシ~ンです。

 面白い映画でした。
HMVジャパン
コメント
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