らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ARCANTO QUARTETT

2009年12月08日 23時59分48秒 | お気に入りのCD
 イタリア語の「アルコ(弓)」と「カント(歌)」を組み合わせた造語をその名前にしたアルカント クァルテット。弓が歌うなんて何てステキな名前でしょう!

 メンバーはアンティエ・ヴァイトハース、ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)、タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)、ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)の4人で、2002年に結成されました。2006年に来日公演をして話題になったそうです。

 メンバー4人は、世界的に活躍しているソリストの面々で、個々のCDもたくさん発売されています。ハイフェッツやプリムローズ・カザルスやオイストラフ、世紀末前後でもクレーメルやマなどが、ソリストだけを集めてクァルテットをレコーディングしたりしていましたが、本気度的なものが足りなく感じられて、寄せ集め感がぬぐえない感じがしていました。

 アルカント クァルテットのメンバーは個々がソリストとして活躍しており、クァルテット活動が彼らのご飯の種に必要ではないのにも関わらず、クァルテット音楽を演奏してみたいという気持ちがその演奏に感じられます。

 ソリスト同士ですからお互いによほど仲が良くなければ、その団体に所属するモチベーションも上がらないはずで、大まじめに仲間達とクァルテットをやろうという気持ちが伝わります。本当のところは知らないですけど。

 先日BSで放送された彼らの来日公演の様子が放送されました。MozartとRavelという内容でしたが、1stVnと2ndVnが曲によって入れ替わっていて、違う2つのクァルテットを聴いているようでした。技術的な事には不安は無い団体ですので、お互い勝手に演奏していないか?みたいな不安はいっさい無く、熟成された1つの団体として素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。

 ソリストでさえ、引き寄せられるクァルテット音楽の魅力をあらためて感じたところです。現在CDは2枚発売されています。(写真上)はBrahmsの第1番とジルケ・アーヴェンハウス(ピアノ)と共演したピアノ五重奏曲。(写真下)はBartokの第5番・第6番です。
     

 どちらのCDもおすすめです。
HMVジャパン
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