らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

響ホール開館10周年記念

2008年08月29日 15時01分13秒 | 山形交響楽団
 庄内町(旧余目町)にある響ホールが、2008年10月で開館10周年を迎えるそうです。山形県内にあるホールの中でコンサート向きなホールとしては、酒田市の希望ホール・山形市の山形テルサと県内の3本指に入るホールだと思います。私が山形響に入団したのと山形Qを結成したのとほぼ同じ時間をたどってきたホールです。残念な事に旧余目町の子供達のための音楽教室以外では、あまりそのホールで演奏する機会がないので残念だと思っていました。いつかは山形Qで演奏してみたいですね。

 この8/26~31まで第2回庄内国際ギターフェスティバルというのが開かれています。韓国・台湾・中国などアジア各国などから沢山のギターリスト達が、講習会や演奏会のために集まって来て行われています。フロアからは、クラシックやフラメンコなど沢山の練習する音が聴こえてきます。

 その開館10周年を記念したコンサートに山形響も昨日参加してきました。

 J.ロドリーゴの協奏曲を2曲、千住明氏の曲を1曲、L.ブローウェルの曲(日本初演!!)1曲。

 ギターの伴奏というのはあまりオーケストラは経験出来ない事です。だらだらと長くなってきてしまった私の経験でもJ.ロドリーコと吉松隆氏の曲など片手に余る位の経験しか有りません。譜面の未整備などもあり練習では苦労しましたが、演奏会はとても楽しく演奏出来ました。しかしギターという楽器はオーケストラと共演するためには、どうしてもPAの力を借りなければなりません。音量としては小さいですから。という事は、パガニーニやボッケリーニのギターと弦楽器の数々のアンサンブルは、当時どうやって演奏したのでしょう?弦楽器がず~とPPPで弾いているとか?ではないですねたぶん。当時の弦楽器は駒も低くて(所謂ピリオド楽器)音量が出なかったので、アンサンブルも普通に出来たのでしょう。今演奏するとしたら、やはりPAが必要なんでしょうかね?

 ギタリストというのは、(もちろんロックとかジャズとかブルースとかではなくクラシックの意)同じジャンルの音楽を奏でているのにも関わらず、随分違う人種のようです。良い意味で真面目ではないのです。笑。

 オーケストラ側はくそ真面目に書いてある譜面を通常追っていきますが、ギタリスト達はアバウト!くそ真面目にリズムを演奏するより、

 所謂のり

 の方が大事なのです。練習中も書いてある譜面のリズムも民族的なのりを要求される事がありました。基本的にはアンサンブルの楽器というより一人で演奏する時の

の方が大事なのでしょうから、ギタリストにとっては、もしかしたら指揮棒の示す拍子さえ邪魔なのかもしれません。自分の思うままにが、ギタリスト達の持ち味ですから。

 我々、クラシック音楽家にとっても少しは見習いたい事だと思いますが、受けてきた教育上~難しい事かもしれません。

 演奏会前後にスタッフとして関わっていた酒田フィルの団員さんの数名とお話をさせていただく機会がありました。なんか良いですね!庄内の地元を盛り上げるという志しが伝わってきます。佐藤敏直先生の息子さんも来ていたそうで、会えなくて残念でした。庄内地方のますますの音楽文化発展をお祈りします。
コメント (2)
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