中学に入って間もない頃、休み時間の度に私の教室にやって来る男の子がいました。
幼い感じに見えたので同学年かと思っていたら、なんと上級生と知って驚き、
後に、私に会いに来ていたのだと聞いて、さらに驚いたものでした。
でも目が合うと逸らされ、話し掛けられることもないまま時が流れてゆきました。
わざわざ修学旅行のお土産を買って来てくれた際も、直接手渡すのではなく、
我が家の隣に住む上級生が届けてくれるという、まるで回覧板
やがて卒業のとき。
母に相談して、お土産のお礼に当時は定番だった万年筆を贈ることにしました
上級生の教室には行きにくいと思っていたところ、偶然にも階段の踊り場で会い、
「ご卒業、そして高校の合格、おめでとうございます」
差し出した箱を受け取ったときの、耳まで染めた泣き笑いのような表情は今も憶えています。
あの日を最後に会うこともないまま数十年。
その後、どんな人生を歩んだのかなぁ。。
先日、雑誌の付録で万年筆を入手しました。
鉛筆やボールペンとは違う、ノスタルジックな書き味に浸ってみましょうか。
ウェッジウッド ワイルドストロベリーの万年筆と同じくジャスパーブルーのボールペン
お読みくださいまして、ありがとうございます。
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我が家の隣に住む上級生が届けてくれるという、まるで回覧板
やがて卒業のとき。
母に相談して、お土産のお礼に当時は定番だった万年筆を贈ることにしました
上級生の教室には行きにくいと思っていたところ、偶然にも階段の踊り場で会い、
「ご卒業、そして高校の合格、おめでとうございます」
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あの日を最後に会うこともないまま数十年。
その後、どんな人生を歩んだのかなぁ。。
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