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ミス・サイゴン

2016-01-21 21:47:27 | ミュージカル
私が一番初めに観たブロードウェイミュージカルは『レ・ミゼラブル』だった。
初めてニューヨークに行くのにミュージカルが見たいなと思って、観るとしたら『レ・ミゼラブル』ということで、それまでに必死に岩波文庫の全4巻を読んだことを覚えています。
9.11があった年の11月だったから、あれは2001年のことでした。

ニューヨークに行ったのはNYCマラソンに出場したからで、それから何回かNYCマラソンツアーに参加していく中で、NYに行ったら何かしらミュージカルも観るみたいな感じになっていました。

そしてある時、とても感動する作品に出会ったのです。
そのミュージカルは、若い米軍兵士が赴任先のアジアの国で現地の女性に恋をするも、やがては本国に帰らなくてはならなくなって・・・という内容だった気がします。
なぜ曖昧なのかというと、当たり前のことですが英語だったからというのもあるし、そしてとても感動したことは覚えているのですが、なんとそのミュージカルの題名を忘れてしまったからなのです。
今なら劇場に行くともらえるPLAY BILLを集めているから、わからなくなるなんてことはないんだけど、バインダーを見てもそのミュージカルのPLAY BILLはありません。
でもそのストーリーだったら、どんぴしゃで『ミス・サイゴン』なんじゃないかとも思うし、でももう終演しちゃっているから確かめようがなかったんですよね。

ずっとそんなことが心の片隅に引っかかっていたのですが、今年の正月旅行でロンドンに行った時に、地下鉄の長い登りエスカレーターで『キャッツ』のポスターが貼ってあるのを見たんですね。
でも残念ながらキャッツのリバイバル公演は終わってしまっていたのですが、『ミス・サイゴン』が再演されているのも見つけて、これは見に行かなくてはということに。

そして、市内のホテルにチェックインすると、散歩がてらチケットセンターのTKTSまで行ってみることにしました。





はじめ見た時はやってないんじゃないかって思ったけど、これでも営業中です。
長蛇の列ができているマンハッタンのと違って、ロンドンのTKTSはこんなに閑散としているんですね。
それにチケット代も27ポンド(4500円)くらいだったので躊躇なく購入して夜になるのを待ったのです。

夜が来て、プリンス・エドワード劇場にはかなり早めに着きました。
そして席に着いたので、よくあることなのですが、こんな画像を撮ってインスタにあげたのです。







すると、これは後から気がついたのですが、なんと主演のキム役をされているKim Soohaさんがいいね!をしてくれていたのです。
いやあ、すごく嬉しかったっす。
さっきまで舞台の中央でキラキラ輝きながら歌っていた彼女が、インスタの画像にいいね!をしてくれるんですからね。
本当にいい思い出になりました。
位置情報のプリンスエドワード劇場付けておいて正解だった笑。

そして切なくて、情感たっぷりなKimさんの歌声は、ものすごくよかった。

終演後、感動の中を家路に向かう人々。







しかしながら、私には疑問が。
この再演されている『ミス・サイゴン』自体、舞台セットから解釈まで大幅に変更されているみたいで、私の心の中にあったあの舞台とはぜんぜん違う雰囲気だったのです。

果たして、私があの時ブロードウェイで観た舞台は『ミス・サイゴン』だったのか?
未だ闇の中ですが、でもまた新しい感動を見つけることができたので、良しとすることにしましょうか。

ロンドンでのこの舞台は2月28日で終わってしまいます。
でも、もしまた世界のどこかでKim Soohaさんの『ミス・サイゴン』と巡り合う機会があったら、絶対に見逃したくはありません。

これからもKimさんのインスタに要注目ってことですね。

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