最近の、日本を取り巻く問題があるなかで、この映画を観るといろいろと考えさせられます。
日本は難民を受け入れるべきなのかという問題。
第二次世界大戦における日本軍の残虐性の問題。
でもね、日本人が作った映画でそういう面も描かれているのだから、そういうところも世界は見てくれていたらなと思うけど。
そして、杉原千畝がビザを出して日本まで通したポーランドからのユダヤ人たちが、日本では受け入れてもらえずにアメリカに渡って、しかし彼らは実は優秀な科学者たちで逆に日本を敗戦に追い込む兵器の開発に利用されたという、すごく皮肉な側面も描いています。
あっ、でもこの映画は、そういうプロパガンダ的な映画ではないですよ。
ものすごくヒューマニズムに溢れた映画なので、素直な気持ちで観るといいです。
ちなみにこの映画では、ビザを発給していてパスポートの写真がおかしい女性に質問をする場面で涙腺崩壊。
『おかあさんの木』といい、この映画といい、やられてしまうよなあ〜
ということで、もし私が今年度のアカデミー賞を選ぶなら、これか『リアル鬼ごっこ』を選ぶけどなあ。
まあ、いろいろと想いはありますが、「私は日本人です」と胸を張って言えるのは、こういう人たちのおかげなのだということと、そしてこれからも誰に恥じることなく、世界のどこにいようとも「私は日本人です」という自分でありたいなと、思った次第なのでありました。
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