千秋楽の3月11日、光が丘のIMAホールに『サイト』を観に行きました。
これ、確かチケットを買ったの大分前だったんだと思う。
スケジュール帳に”サイト”と3文字だけ書かれていて、はて、これは何なんだろう?ってずっと思ってた。
公演のチケットって、気が向いた時にまとめて買うからどれがどれだか、当日払いで当日引き替えなのかとか、コンビニで引き替えないといけないだとか3日以内に入金しないといけないだとか、もう千差万別。
あやうくエアチケットを取ってヨーロッパの方に行ってしまいそうになりましたが、すんでの所で早めに発券して下さいとメールが来て、あっやっぱり舞台があったんだって笑。
そんなこんなの『サイト』でしたが、でもそれでいいんだと思う。
少しでも面白そうだなって思ったら、興味を持ったら試してみるっていうのが良い。
そして当日、光が丘駅をおりて会場に向かうと、ポスターがたくさん貼られていて、なんと元AKB48の河西さんが主役みたい・・・
それも、ミュージカル?
え?大丈夫なの?って笑
そうなんです、ホリプロの制作だったんですね。
でも去年ひかりTVで「めしばな刑事 タチバナ」を全話観たし、河西さんはそのドラマでヒロインだったし・・・なんて思っているうちにミュージカルの幕は開けました。
いじめにあって、引きこもりになってしまった子の話で、そういうネガティブなストーリーが苦手な私は、失敗したかな?というのが一瞬頭をよぎります。
でも、あれ?セリフが一つもなくて、全部歌だし、パジャマの河西さん、すごくイイ!!
インターネットのサイトに、ネガティブな書き込みをしていた引きこもりの女の子の元に、いろいろな人たちからのコメントが届きはじめます。
初めはひとりで思い悩んでいたそれぞれの人たちが、やがてネット上で繋がり、勇気を持って部屋を出て、オフ会の待ち合わせ場所である渋谷に向かうというのがストーリー。
そして、人々を繋ぎ合わせたツールとしてのインターネットというものがある一方、彼女を支えていたものは、実は家族の愛だったということがわかってエンディングの会場すすり泣き。
すごく素敵なミュージカルでした。
お風呂に入るのが嫌いな仁藤さんも良かった笑。
私には家族はありません。
両親も亡くなり、妹がおりましたがおそらくもう会うことはないでしょう。
祖父母や両親が亡くなってわかったことは、人って死ぬんだってこと。
もちろん、老いた人が天命を全うして亡くなっていくというのは頭の中でわかっておりましたが、そうで無くても事故で亡くなってしまう人、20代なのに癌で亡くなってしまう人。
だから自分の命が有限だと思いながら生きることは決して悪くない。
後悔のないように生きていこうと思えども、でもそれって何なんだろうって。
それと家族っていうものが両立しないっていうのもあれだし、そして家族と夫婦というのもまた違う。
もちろん結婚して何年もたってるのに、夫婦って最高だよっていう空気を常時醸し出している人は、そうはいないだろう。
それはわかってる。
芸能人でいってもダウンタウンの松本さんとか、川崎希アレク夫妻くらいかな。
でも、世の結婚した人の話を聞いたり見たりしていると、それ以上に「うわぁっ(>_<)」っていうか、「オレだったら耐えられないわ・・・」みたいなことがあまりにも多すぎて。
恋人と夫婦は絶対的に違うというか・・・
と・・・なんでこんな話になったのか、そうだ、『サイト』を観て、そんなことを考えさせられました。
自分の人生が明日プツンと糸が切れるように終わってしまうのか、それともまだ少しは続きがあるのか、それはわからない。
でも、もし自分が死んだあとに、誰かが私の写真を見ながら、この人はこうだったんだよって、そんなふうに言ってくれる人がいてくれたら良いなって、思わないではないかな。
さて、そして今夜もこれから観劇なのです!!
気分が湿りがちなこんな夜は、カレーでも食べて、元気を付けてから行こうかな。
あれ、今夜の舞台はミュージカルだっけ?
歌はもちろん、ダンスも観られたらイイなぁ、もちろんエンディング後ではなくて劇中で、さ。