映画や舞台を観ました。

映画や舞台を観た記録です。

Juliet ジュリエット

2013-05-11 20:21:07 | 舞台


今日はめずらしく、さっき観たてのホヤホヤのものを。

JR両国駅前のAIR STUDIOというところで劇団空間エンジンさんの『Juliet-ジュリエット』という舞台を見てきました。
劇団空間エンジンさん・・・といっても正直よくわからないのですが、Chanceで大好きだった矢原里夏さんが出ていたので観に行ったよ。

いつものように内容はよくわからないまま出かけて、でも説明したら面白くなくなっちゃうのでしませんが、題名から「ロミオとジュリエット」の舞台が関係あるのかなということはわかります。

高校時代、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台の稽古をしている場面から物語は始まるのですが・・・
ほんとに鳥肌が立った。
いや、嘘じゃないって。ほんとに鳥肌が立ったんだから。
だってこの舞台、サスペンスなんだよ。
スリラーというのかな、とにかくほんとに恐かった。

映画とかTVのホラーものとかって、画面の向こうの話じゃないですか。
でもね、この舞台は目の前で繰り広げられてるんだよ。

私はそんなにしょっちゅう舞台を見ているわけではないので、こういうの初めての経験でした。

そして矢原さんはというと、見ててすごく楽しかった。
女子高生のところは「お、おう・・・」という感じではありますが、OLの格好をさせるとそこはモデルさん。やっぱ美人ですね。
そして豪快にすべってるところも良かった笑。
ほんとに良かったです

わかりやすく一般論で説明すると・・・ほら、コミカルな人が出演してると、観客はコミカルなことするぞって見てるじゃないですか。
だからボケもしっかりと拾っていくし。
でもね、美人さんが出演していて、突然舞台の途中で、そうだな、例えば『オシャマンベ』なんて、ギャグをやりだしたりしたら、みんな唖然としてシーンとするよね。
でも、美人さんはすごく頑張ったんだ。だってためらいながらそんなことしたら絶対ダメだし、声量もOK、間もOKでビシッと決まったはずなのにみなはポカんとすると。

ボケて反応がないからって何事もなかったかのように進行したらつまんないじゃん。
観客は美人さんがあんなことしたけど、何事もなく進んでいっちゃったからやっぱ聴き間違いだったのかなと思っちゃう。

TVに出てるようなお笑い芸人さんだったら、あれ?っと思ったら3回は言う。
それで3回言ってまったく反応なかったら、金輪際言わないと思う笑。

でも、そんなところも、見てる方の楽しみだったりもするものです。

と、そんなこんなのJuliet。
ヘンな話になっちゃったけど、キレッキレの矢原さんの演技すごいです。
舞台の展開もスリリングで面白い。
オススメです。

でも、あと2回しかなくて、明後日月曜が千秋楽。
キャパがそんなにないので、観に行く人は予約していった方がいいかも。

Juliet-ジュリエット

ライジング・ドラゴン(吹替)

2013-05-08 15:13:37 | 映画


久しぶりの映画だった。
最後に劇場の椅子に座って観たのが『レ・ミゼラブル』だったから、そうとう前な気がする。
久しぶりすぎてシネマイレージカードの期限が切れてたし笑。

そんなこんなでWEBで席が取れなかったので直接劇場に行って、シネマイレージカードの期限を延長してから席を取りました。
その時にこの映画が吹替だってわかったけど、16:00頃で他にめぼしい作品があったわけでもなく、それに中国の映画だったら吹替でも別に良いかなっていうのもあった。

でもね、やっぱり洋画の吹替のノリって独特なんだよね。
なんか自分の観てる雰囲気とはちょっと合わなかったかな。

そして映画自体はというと、かなりすごかったですよ。
オープニングのアクションシーンなんて、西の007、東のジャッキー・チェンっていうくらい。
「そうなんだよっ、こういうアクション映画が観たかったんだよっ」て観始めたんだけど・・・
ちょっといろいろありまして。

映画のあらすじは、ジャッキー・チェンたちはルパン3世のような泥棒たちで、かっちょイイしちょっとコミカルだし、ボスからの命令で美術品なんかを盗み出すのが仕事。
今回はフランスはパリの金持ちの豪邸に忍び込みます。
その金持ちは悪い奴で、隠し場所に忍び込んでみるとかつて博物館から盗まれて行方不明になっていたとされる幻のお宝もあったり。

仕事をするにあたってジャッキーはナショナルジオグラフィという雑誌の記者を装って、パリのソルボンヌ大学の文化財の保護運動をしているNPO団体と接触して目当ての品の情報を得るわけです。
そこでジャッキーとこの映画のマドンナのNPO職員の女性が知り合います。
彼女から美術品の情報なんかも教えてもらって親切にしてもらう。
彼女はとても熱血漢で曲がったことが嫌いな性格です。
そしてジャッキーたちが忍び込んだ金持ちの家に、そのマドンナは美術品の鑑定の仕事でたまたま来ていて、ジャッキーが逃げる際に見つかってしまうと。
それでマドンナはジャッキーを、ほんとは泥棒なのに嘘をついてたって責め立てて、ジャッキーはオロオロとそんなこと無いんだと謝るという・・・

そうこうしているうちに警察に捕まってしまうんですが、謎の資産家の娘に助けられて、家にも美術品があるから見にくるかということで、みなで資産家の家に向かいます。

ここまではすごく楽しい展開だと思わない?
観てみたいって思うでしょう。
でも、ここからはちょっと違った。

実はその資産家の祖父が英国の貴族で、清国(今の中国)に攻め込んで勝利し、財宝を積んで船で帰路に着いたのだが途中で難破してしまい、船とともに船に積んだ財宝も海の藻くずと消えてしまったと。
だから彼女はジャッキーたちにそれを見つけ出してくれないかと依頼するんだけど・・・

それを聴いたマドンナが激怒するんだ。
「あなたたちは、我々の祖先を踏みにじって侵略し財宝を奪った。この痛みは絶対に忘れないし許さない」って。
それでね、そのフランス女性をののしり続けて、最後には謝らせちゃうんだよ。

・・・なんか、イヤなことを思いだしちゃったなって。
ただジャッキーの冒険映画が観たかっただけなのに。

でも映画自体はすごく良い映画なんです。
最後のクライマックスで、カンフーが少し多すぎるかなと思えなくもないけど、空中戦からのラストは『007スカイフォイール』のラストに勝るとも劣らない悲壮感があったし。

ジャッキーもキヤノンのカメラを使ったり、三菱の4輪駆動に乗ったりしてくれて悪気は無いんだろうけどさ。
なるほど、こういうふうに考えてるのかと、エンドロールで流れるジャッキーの無邪気なNG映像を見ながら、思いましたとさ。
そしてジャッキー・チェンからの最後のメッセージ。

この映画、ジャッキー・チェン最後のアクション映画なんだよ。
そして映画の出来自体は、アクションはすごく良いんだよ。
でもみなは『ライジング・ドラゴン』っていう映画が公開されていたこと、知ってましたか?

配給先もあんまり宣伝できなかったのかなって。
なんかもったいないですね。

もし良かったら観てみてください。
ほんとは楽しい映画なんだけど、いろいろと考えさせられる映画です。