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Kinky boots

2013-08-29 07:45:44 | ミュージカル


昨日の"Motown the musical"に続いて、水曜のマチネで“Kinkyboots"を観てきました。
モータウンの方は、「よ、よかったです」という感じでしたが、このキンキーブーツはすごい!!
さすが今年のトニー賞をとったミュージカルなだけはあります。

これを観ちゃうとモータウンがオールディーズのカラオケ大会に思えてきちゃうくらい笑。
歌はすごくうまいんですけどね。

キンキーブーツは2006年に日本で公開された英国のコメディ映画を基に作られたミュージカルなのですが、音楽をあのシンディ・ローパーが全編書き下ろして、そして振り付けを、こちらもトニー賞受賞の『ヘアスプレー』の振り付け師が担当しました。

話の内容は老舗の靴メーカーを継いだ若者が、工場がつぶれそうになっていて困っていました。ある夜、暴漢に襲われていた女性を助けたところ、それが女性ではなくオカマの、つまりはドラグクイーンだったと。
彼女の話を聞いていると、ガタイがいいからせっかくデザインのいいヒールの靴を買っても、体重があるのですぐにヒールが折れたりしてこわれちゃうという悩みがあると。

そこで、そんなドラグクィーンたちのために、どんなにガタイのいいオカマの人がはいても壊れない、そしてセクシーなブーツを作って会社の起爆剤にしようと、そういうコメディです。

さて最近、ブロードウェイのミュージカルを観てもあまりピンとくることがなくて、今思えば、いつも観ているもので目が肥えていたのかもしれない。
赤坂のCHANCEもそうだし、栄の劇場で観たSKE,チームSの劇場公演もそう。
異論がある方もいるかもしれないけどそれはちょっと置いておいてもらって、ブロードウェイのミュージカルも、ある種の素人っぽさもウリじゃないですか。
オペラとかと比べればそうでしょ。

で、このトニー賞受賞ミュージカルであるキンキーブーツもダンスの統一感とか躍動感は例えばSKEの公演も負けていないと思うんです。
むしろ私が観た公演の迫力という面について言えば甲乙付け難いくらいだったし。
では、何が違うのかというと、ブロードウェイのほうは、ダンスにソロのパートがあったり、一人が特殊なステップをしたりしてそこで観客が盛り上がったりというところがあって、そこが大きな違いかもしれないなと。

でもそんなダンスの構成なんて演者である彼女たちが考えることでもないと思うので、どうもこうもない話ですけどね。

それから、歌ですか。
日本で劇場公演をしているグループでいうと、私はNMBというグループが好きで、でも・・・これはとても個人的な意見なのですが、彼女たちの目標が、SKEがドームで公演するけど自分たちはできないから悔しいとか、AKBがシングルこのくらい売ったけど自分たちはミリオンいかないから悔しいとか、そういう思考なんです。
なんか峯岸さんみたいで。
彼女は1期生なのにもかかわらず、指原さんの恋愛ネタに便乗し、そして松村さんの研究生ネタに便乗し、なんと今度はチーム4ストーリーに便乗という、お笑いでいうと後輩のギャグパクりまくる先輩みたいな子がいるのだけど・・・で、何の話だっけ?

あっ、そうそう、そういうのやめない?ってさ。
だってドーム公演なんて、公演の質自体は良くないし、やったっていうその事柄だけで満足するものじゃん。
それだったら人の後追いをして満足するんじゃなくて、自分たちの本当にしたいことを見つめてみたらどうだろう。

例えば、村瀬さんもギターを弾くようだから、そんなパートを作りたいだとか、他とは違ってNMBは生歌でやりますとか。
それでソロのパートで劇場中を自分の歌声で震わせたいんだとか、ダンスが得意だからソロのパートで観客の目を釘付けにしたいとか、そういうことを目指したらどうなんだろ。

ドームだと無駄に大きすぎるし音響も良くない。でもNMBの劇場だと小さすぎる。
ブロードウェイの劇場くらいの大きさで、しっかり毎日公演して、それで公演することが立派な稼ぎになるようなシステムにならないかなって。

ファンって、テレビの番組でお笑い芸人に頭蹴られたりすることを望んでいるわけじゃないと思うんだよね。

と、まだまだ書きたいことはたくさんありますがこのくらいで笑。

キンキーブーツがものすごく良かったから、終わってから次から次へとそんなことが浮かんできて、そんな刺激を受けるくらい素晴らしいミュージカルだったっていうことです。
グラセンのオイスターバーでブルーポイントオイスターを見たら、今度は牡蠣以外目に入らなくなりましたけどね笑。



どうですか、この劇場。
これは2階席なのだけど、すごく観やすいんだよ。



それからこのミュージカル、ドラグクィーンのブーツがメインの映画だけあって、衣装も素晴らしかった。
ミュージカルに興味はないけどファッションに興味があるなんていう人がいたら、そんな人も何かしらの刺激を受けるのではないでしょうか。

そんな素晴らしいミュージカルでした。

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