ライラと仲間たち

いろいろな生き物と暮らす楽しくて大騒ぎな日記です。

買うということ

2016-11-30 | 爬虫
久しぶりに知り合いの爬虫類ショップへ行ったら、マスターから
「この子、もう再起出来ないよなあ? やってみる?」
と言われ、見てみると・・・・・・・・・・・絶句


そこで目にしたのは、一匹のエボシカメレオンの♂個体。


話しを聞いてみると、ある客が、引き取ってくれと連れてきた中の一匹とのこと。
その客、陸カメも飼っていて、餌は、一緒に、グリーンピースを与えていたとか。

何じゃ、それ、

カメレオンにグリーンピース


確かに、最初は、コオロギを与えていたらしいけど、だんだん面倒になり
陸カメと同じ餌にしてしまったらしい。
(いや、そもそも、陸カメにグリーンピースだけってのも問題あるのだが)


ここ数年で爬虫類はブームになり、あちこちで即売会が開かれ、買手を煽っています。
大きさも、値段も手頃な種が多いし、鳴き声も無いし、犬や猫みたいに
駆け回らないし、ケージ内に入れとけば良いし、飼い易そう?
しかも、爬虫類飼ってるなんて、ちょっと恰好良い?
そんな気がするのかどうか知らないけど、沢山の人達が買い求めて行きます。
でも、彼らは、生き物です。
フィギアでは無いんです。
当然ながら、餌も食べれば、水も飲むし、糞もする。
買ってテンション上がってる頃は良いけど、だんだんに熱も冷め、
世話をすることが、面倒になってくる。
そして、疎んじられ、忘れられ、消える命が、どのくらいいるのだろうか?
犬や猫のように、保護する環境があっても、消える命は後を絶たないのに
それが無い彼らの犠牲は計り知れません。


「買う」ということは、「飼う」ということ。
命を預かる、託されるのだということを、忘れないで下さい。

一目見て、もうどうにもならない、医者に連れて行くだけでストレスになる、
と思ったけど、私は、その子を連れ帰りました。
もう、コオロギを食べる気力も無いだろうけど、せめて新鮮な水を飲ませ、
数時間でも、湿度のある、暖かい環境を与えてやりたかったから。
そして、頑張ったね、って言ってやりたかったから。

美味しそうに水を飲み、すこ~し歩き、まる一日経った頃、静かに目を閉じました。
今、我が家の庭の片隅に眠ってます。


その子の写真、目を覆いたくなるかもしれないけど、しっかり見て下さい。
舌も伸びきり、戻せなくなってます。
飼い主の心が、このようにしたのです。
二度ばかり会ったことのあるその飼い主を、またどこかのイベントで見かけたら、
私は、きっと、ひっぱたいていると思う。
あなたに、生き物を買う資格はありません。













コメント (10)
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