May The Force Be With Me

Whatever you do, wherever you are...

DEAR FRANKIE

2005-06-29 21:00:00 | film

監督:ショーナ・オーバック
脚本:アンドレア・ギブ
出演:Emily Mortimer, Jack Makerhone, Jerald Battler,
解説:息子のためについていた嘘が現実となり、とまどう母と喜ぶ息子を優しいまなざしでとらえた感動作。監督は本作が長編第一作目となる、ショーナ・アウアーバック。主演は「猟人日記」のエミリー・モーティマーと「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラー。息子を思う母親の姿に涙を誘われる。
ストーリー:DVが原因で離婚したシングルマザーのリジー(エミリー・モーティマー)は、耳に障害をもつ息子フランキー(ジャック・マケルホーン)、そして母親と暮らしている。リジーは息子に「父親は船乗りで世界中をずっと旅していると嘘をついていたが・・・。


舞台はスコットランドのグラスゴー。とにかく決して晴れているわけではない、どちらかというと殺風景な絵が多いけど、それがまた切ない雰囲気を十分に描いていて、返ってほんわかと暖かい印象を受けた。タイトルにもあるフランキーは表情がいちいちかわいい。そんなに喜怒哀楽の激しいわけではないけれど、たまに見せる笑顔だとか、ふとした仕草がとてもかわいい(少年)。想い焦がれていてやっと逢えたパパ(偽者だけど)とはじゃいで遊ぶところなんて、観ていて本当にいとおしくなった。母親と子供の間にはとても不思議なつながりがあるんだろうなぁ。何も言っていないのに、フランキーはリジーのことをよくわかっていた。お父さん役を引き受けたジェラルド・バトラーの表情も、毎日息子に父親に成り代わって手紙を書いている母親も、段々とその表情が柔らかく、優しくなっていくのが素敵だった。フランキーの声にならない声が響いたんだなー。スコティッシュ訛りも最後には心地よくなっていった。優しくてほっとする映画。
リジー:「I am telling a lie to him every single day.」
ジャック:「You are protecting him every single day.」