○AIG(金融機関)のボーナスもらい過ぎについて
一人の社員がーー如何に多大な貢献をしたにせよーー何億円もの金額を得る、他の社員との格差が大きすぎること、その事実を見ていて、私は戦時中の日本軍の侵略行為を連想してしまいました。「程度が甚だしいこと」、これが共通点だと思います。
皇軍の侵略行為は決して褒められることでは無いけれど、しかし、当時の世界状況(帝国主義!)、軍隊教育のあり方(制裁等)、何が何でも勝たなければ日本は植民地にされてしまう等… を勘案すると、私は一概に日本軍の侵略行為を責める気にはなれないのである。
同様に、金融機関の最高経営者たちも、当時、多分、’70~’80年代頃、日本軍が置かれていた状況と似ていたのではないかと想像する。
米国の工場は海外へ出て行き、米国は金融業に国運を賭けたのだ。何としても、金融業で儲けなければ、米国という国が立ち行かない、そういう状況があったのではないか?
儲かる金融商品を作り出した人には、高額を払う。当然のこととして、そのようになって行ったのだろうと思う。
それを今、他の社員や庶民の給料と差がありすぎるから、彼らは「人間のクズだ!」等を言うのは、かつての侵略行為をした日本兵たちを、中国の言葉で言えば、「日本鬼子!」、「これからも、こう言われ続ければいいんだ!」、と言われているような気がして、私は納得がいかない。
問題は、なぜ、「何が何でも勝たなければ(儲けなければ)、いけないのか」? 切羽詰った状況というか、そういう状況に追いやる方が悪いのである。
だれが追いやっているのか?