地球の危機!

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「コウ君」

2011-08-14 20:07:29 | Weblog
「コウ君」


朝日新聞の教育面で発達障害の「コウ君」の例が、今、連載中です。

コウ君は、大きな音が苦手です。(大きくなくても、音が苦手です)

あることには、集中して取り組みます。

変化があることが耐えられない。(毎日同じことの繰り返しが良い)

(『最初に愛があったから』 ドナ・シルツ著、花風社)

著者ドナは、2人の兄弟を引き取って、里子として育てます。彼らの実のお母さんは、アルコール中毒の傾向があり、時には、浴びるほど飲んでいました。特に、弟の時が酷かった。弟を妊娠中に酒量が増えて行ったのです。

ドナお母さんは悪戦苦闘するのですが(その奮闘記です)、兄弟ともに、「胎児性アルコール徴候(「症候群」ではない)」だ、という事を知ります。

特徴は、
・視線が合わない
・親が示す愛情にこたえない
・自分や他人、物を傷つける
・衝動を抑えられない
・学習が遅い
・因果関係がうまく理解できない
・異常な食行動を示す
・同じ年齢の子供たちとうまくいかない、など、

それと、音が苦手、です。

でも、良い面もあります。

・かわいい
・人なつこい
・天真爛漫
・意志が固い
・1つのことに打ち込む
・やさしい、思いやりがある
・好奇心が旺盛
・芸術的、音楽のセンスがある
・感覚が鋭い、などなど。

私は、コウ君も似ているところがあるように、思ったのです。コウ君のお母さんが飲酒の習慣がおありだったのかは、分かりませんが。

コウ君がもし胎児の時に、何らかの損傷を受けていたとしたら、それに合うような扱い方が必要になってくる、ということでしょう。

たとえば、弟は、服を着ることができなかった。

これは、(後でわかったのですが)、脳に傷があるためだった。

1、シャツを頭の上まであげ、
2、腕を袖に通し、
3、裾を両手で下に引く。

この1,2,3、がつながっている事が理解できなかったのです。「やらない」のではなく、「できない」のだった!

だから、たとえば、

「シャツを上にあげて」
「腕を通してごらん」
「できたら、下に引っ張って …   (着れた!)」

と言ってあげればよいのですね。

お母さんに喫煙をの習慣があると、生まれてきた子供は、もしかして、タバコの悪影響を受けているのかもしれない、と思います。

そういう、発達障害の子は、ますます増えていくのではないかと予想されます。

社会のスピードをもっとゆっくりにしないと、この子たちの居場所がなくなると思います。


GDPは、消費したものの金額の総和ですよね。

これを、「消費したものの金額の総和」+「時間のゆとりをもてていること」。

両方ないと「豊か」とは言えない、としたらどうでしょう?

コウ君のような子を育てるのは、とても大変だと思います。絶対に必要なものは、時間」と、「その子と向き合う事」だと思います。

でも、今の社会のやり方は、「人と向き合うこと」が、特に、必要な人(弱い立場におかれている人)にとって、なされていないでしょう。

多分、大人も子供も、(自分と向き合ってよ!)と、心の仲では、叫んでいると思う。

「人と人とが向き合うこと」を、取り戻そう!