倉野立人のブログです。

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〈 社会情勢の反映か 〉

2014-09-19 | インポート
9/18 Thu. [クラちゃんの起床時刻 5:40 AM]
この日、報道等で 「基準地価」 が公表されました。
それによると、長野県においては、平均変動率が 昨年比マイナス2.3%となり、18年連続の下落となったそうです。
このことは、通常であれば 現下の社会情勢の中では自然なことと捉えられるところですが、他県に目を転じてみると、そうも言っておられない〝変化〟が見られ 心中(しんちゅう)穏やかで済まされない状況になっています。
と いうのも、全国的な下落または微増減である中、来年3月に新幹線の延伸を迎える石川県金沢市においては、金沢駅西側の土地が プラス15.8%の上昇を記録、アップ率で全国1位となったそうです。
また 富山駅周辺の商業地も、店舗需要が好調で 6,5%上昇したとのことです。
これは まさに 「新幹線延伸効果」 と言うことができるでしょう。
首都 東京からの移動時間の大幅短縮による、さまざまな波及効果への期待値が地価に反映された格好になっていました。
また、県内においては、軽井沢エリアが堅調で、調査6地点のうち 5地点で地価が前年と同額 または上昇しているそうです。
特徴としては、別荘地が堅調で その影響などあり観光客が増え、その(イイ意味での)煽(あお)りを受けて 商業地の地価も 前年同比以上の数字を示しているそうです。
軽井沢についても 「東京都軽井沢町」 と呼ばれるほどに、東京のサイドタウンとして需要を伸ばし、今後はG8(先進8カ国首脳会議)を招致する動きがあるなど、新幹線効果を甘受している感です。
その視点で見ると、新幹線の〝老舗駅〟である長野エリア さらに、新幹線新駅が開設する飯山エリアの地価の下落が止まらないのが気になるところです。
長野駅前の商業地は マイナス2,7%、飯山新駅に近い地点も 住宅地でマイナス3,3%、商業地でマイナス4,5%と、それぞれ下落しており、現時点では 新幹線延伸効果の御利益(ごりやく)が受けられていないと言わざるを得ないところです。
来年に 「エポックイヤー」 を控え、さまざまな効果が期待される中にあって 今回の基準地価の結果は〝厳しい現実〟を見せつけられた感じです。
今後の観光政策などにおいて、心(こころ)してかからねばならない・・・と 思いをいたしたところです。

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