今年9月に第2回大会として開催された
トル・デ・ジアン(TDG)の報告会に行ってきました。
イタリア・クールマイユールをスタート&ゴールにした、全長330K、累積標高差24000m、
制限時間150時間。
かなり広大でドMなレースですが、日本人11名参加中、9名が完走したとのこと。
完走された方(山ヤの方です。名前失念すみません)の話で興味深かったのは、
制限時間をめいっぱい使うなら、TDGは2.2k/h、UTMBは3.4/hとなるので、
グレードが上というわけではない。
たしかにそうだけど、制限時間はUTMB/48時間、TDG/150時間なわけで、
自分の長所(動き続ける)を活かして完走するとなると、まずは短所の眠気対策
(おんたけUもハセツネも途中で寝るので)を克服しないと(苦笑)
完走した関さんがレースの感想として語った「最初の峠を乗り越えたときの景色を
みて、興奮して鳥肌が立った」がとても印象にのこった。
この足で走ってみたい、絶対な気持ちだ。
ぜんぜん練習してないと言う方もいれば、UTMB主要3レース感想、スパルタスロン完走
サハラ完走・カラテカと戦歴もスゴく、あたしとは基礎技術や体力のレベルが違うんだよな。
UTMBの抽選に落ちたらTDGと思いましたが、せっかくイタリアまで行って、DNFはガッカリなので、
完走できる組み立てと自信(というより感覚)がないときついな。
当初の予定通り、2~3年に準備が必要だ。
そうなると、100マイルのUTMBも大事だが、まずはホーム(日本)での100マイルUTMFを完走することが、
TDGにチャレンジし完走できる自分の中の「感」をつかむ第一歩だと思う。
そもそも、年に2回海外レースに参加する小遣いはない(爆)
報告会が終わって、チームIBUKIのホーム「ラーメンダイニングIBUKI」によって、
twitterやfacebookで親交のあるトレイルランナーの方とTDGや来年の参加大会、
裸で走る近状(百○さん限定)についていろいろと盛り上がり、楽しい報告会でした。
以下は、報告会からいくつか気になったことをメモ
-ライフスペースは50Kごと。荷物のデポポイントとしても機能する
⇒UTMBは1箇所なので有効だが、後半はタイムテーブルがグダグダになることに注意
-ライフスペースは、ベッド・シャワー・電源が確保されてる
-シャワーがあるので、髭剃り・歯ブラシ・シャンプーなどは合った方が快適。
完走したバナナさんは毎回ひげを剃ってた
-レスキュー隊やドクターのサポートは充実。事前に症状を次のライフスペースに
連絡し、手当てを継続してくれることもあった。豆の処置やマッサージもしてくれる。
レスキューヘリも無料だった
-尾根道走る場所は少なく、尾根のコルを越えていく感じ。岩場も多い
-参加者の年齢層は高い(平均45歳)
-ワイン・ビールはのみ放題。エイドの食事は美味いが、山小屋のメシではない。
ずっと同じメニュー。日本食を持っていくとよい
-本部からGPSデータをDLでくるので、GPSを使った方がよい。
マーカーは多いが、迷いやすい
-山道の標識の時間表示は、日本やフランスに比べ、健脚で計算されている
-完走するなら豆をつくらないこと。小まめにクリームを塗る。それと、焼かない。
暑くても、長袖が有効 ※UTMF/UTMBも同じだな
-イタリア語は不要!2011年は観光局のハーフの方の手厚いサポートアリ
-山の天候は厳しい。朝晩は-10℃まで冷え込むが、昼は真夏の暑さ。蚊取り線香さん
曰く、天候により気温が大幅に変わるし、雪だって降る※これはCCCで経験済み
-エントリーは500名。出走者470人、完走者300名(完走率63%)
※これを高いとみるか?資格制限はないが、猛者が集まってのこの完走率
-リタイア者の回収バスは、有料だが応援の人も乗せてくれる ※これはうれしい!
-ステージレースではない。
-とばして走る人は少ない。夜はヘッドライト1個(それも暗め)の人が多い
-HOKKAは大人気。参加者の3割くらいではなかったか