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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

彼女の心に火をつけた…

2009年01月23日 | 明日何が咲くか-①
「論語読みの論語知らず」、語るもはばかれるのだけれども……
「古典」への興味を“職業”へとつなげようと志していた頃だった。私の人生の恩師から、春休み中に読んでおくよう紹介された書物の1冊に『論語 上・下』吉川幸次郎監修(朝日新聞社)があった。

大した理由があって取り出したわけではない。ふと浮かんだ言葉がある。どのような解説がされていたか、見てみたくなっただけのこと。
『子曰く、学びて時に之を習う、亦た説ばしからず乎。』

我が家の3歳児にとって、帰国前・後で最も違うこととして「会話」の存在の有無が挙げられる。
まずは、毎日自らが周囲の複数の人間と直接日本語での会話を楽しめる環境にある。
さらには、日本語での会話が常に耳に入ってくるという状況に恵まれた。
こしゃくにも?「人の話を聞く」という優れた耳を持っていることが、やたらと口真似をさせ、会話力を上達させ、語彙の増加にも貢献している。
まさに、会話から学び、「習う」日々だ。

日々見事に吸収し、真似る。何度も何度も繰り返すごとに理解度が深まり、体得されていく感がある。 
「それこそ人生の喜びではないか」、ってところだろう。楽しいんだろうなあ。

苦笑いしながら黙認状態のことばがある。
「あなた~~」「おだいじに~」「おしりふりふり」
ところかまわず大きな声で、なんとも上手に真似る。
母親が子供に見せたくない番組の第1位だそうだが、「クレヨンしんちゃん」。

先日テレビで見、DVDをレンタルして見せてしまった。陳列棚から見つけ離さない。
先入観や偏見なしでの選別は、新鮮な栄養となり、強い刺激となっているのだろう。
彼女の心に火をつけたしんちゃん。通過点だから!まあ、仕方ないか。

「習う」とは、にかわを煮溶かすように…ぐつぐつぐつぐつ…何日も何日も時間をかけ繰り返し…おさらいをする。繰り返すごとに習熟し体得し自分のものとしていく…
Jessieは私に論語まで取り出させる力を持っているのか…???

コメント (10)
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