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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

ことばの個性

2009年01月10日 | 明日何が咲くか-①
皆がそろってテーブルについて食事が始まる。
「おばあちゃん!!」(がいない)
まるで重大発見でもしたかのように、目を大きく見開き、席にいないものを挙げる。

「Jessieのどかわいたー」 ???? 「おちゃちょうだい」を添えてやる。
「ありがと~」という母親、すると「Jessieも、マミィ、thank you」って会話になる。やだ・やだと、駄々をこね手に負えないことも多いが、気持ちの良い「は~い」が響きわたる。

幼いころから、普通のこと・好ましいことを繰り返し繰り返し、それこそ身に刷り込むようにしつけていくことで習慣はできていくはずだ。繰り返しの経験によって身につけた行動様式、考え方・感情。
言葉による習慣化から無意識のうちににじみ出てくるのが、こころ。こころが先にあるのではなく、習慣の結果生まれるとするなら、よくない習慣からは、よくない癖、心も芽生えるというわけだ。

三つ子の魂―、Jessieにとってのことばの基本が、今、無意識のうちにも、彼女の一生に関わる語感として刷り込まれていっていることになるのだ。おろそかにはできない日々でもあることを感じる。

関西で長く暮らしながら、私の関東弁が大筋でゆるがないことからして、彼女の基本の語感はどうなるのだろう。英語、日本語しかも関西弁と関東弁が入り混じる環境がどう働くものか。一人ひとりに固有のものであると聞く。

たどたどしい言い方は当然だが、“外国人の日本語”的感がある。
キャッチボールを繰り返しながら、せめて丁寧に、日本語を刷り込んでいくしかないのだろう。

夜。「早く寝よ~」という母親の声が聞こえる。抜け出してきた。そして、
「Jessie ちょっと busy! Jessie ちょっとbusy!!」
英語で独り言を言ってから、英語で本を読み出す(ぶつぶつと)。「おしまーい」。
奇妙な光景?に笑いを抑える始末。
コメント (4)
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