kyon's日誌

つれづれに・・・

「死ぬ気まんまん」に

2024年02月18日 | 日記
何か今日もまたエライいい天気で、気温もずっと暖かくなる予定・・・青空だからねぇ・・・陽が照ってるし~
この状態は2月の中過ぎの状態ではない。絶対に間違ってる。などと思うのはワタシだけ?とにかく、2月はいつもなら一番寒くて雪も多い時期なんですから、それが無いというのに閉口気味ですよ。

さて、ワタシはまたまた本の話で恐縮・・・佐野洋子さんの「死ぬ気まんまん」というのをまた読み直している。好きな女性作家の一人で、佐藤愛子氏の「90才、何がめでたい」も大好きですが、で、彼女のエッセイも実に面白いし(笑)
佐野洋子さんは「100万回生きた猫」?だったかな・・・絵本を書いてますね。でも彼女のエッセイ風なのはホントにスカッとする。痛快です。言いたいことをズバズバ言うし、考え方も面白い。人の評価を気にして気兼ねしながらモノを言う方ではないようで・・・そこも凄いのだけど・・・父親に『金と命はおしむな』と言われて育った背景もありますが・・・その彼女が癌になりまして、その時の話が実に笑えることが多い。まぁ、闘病記とか大嫌いだと仰るくらいだから、なんていうか・・・「死」というものに執着が無い感じでね・・・ま、ホントは少しはあるかもしれないけど、色々と「さぁ~かかって来なさい!」という感じでいつでも「立派に死んでやる」の気概なのですね。けど、医者には余命2年と言われても、直ぐには死なないですよと太鼓判を押されてしまう訳で・・・恐れ入る感性なのですよねぇ・・・まぁ、震災があったばかりだから、こんなことを言うのも憚られるものなんでしょうが、本の中に医者との対談話もありまして・・・これがとても面白い。死にゆきそうなのに「面白い」というワタシの感性は恥ずべき感性ヵも知れないけど・・・
この本からいくと、我が母ももしかしたら、認知症にはなっていたが、立派に逝った人の一人かもしれないと思いあたりました。
「死」は何かとタブーとされ、話題にはし難いものですが、今にして思うと妹は母の死に対面しておいおい泣いていたが、ワタシはどうしても悲しいとか惜しいとか勿体ない命だとか・・・そういう感情が沸かなかった。随分と薄情な娘だと自覚はしましたが、何故だろうとずっと心のどこかに引っかかっているのですね。で、何年振りかでこの「死ぬ気まんまん」を読んでみると、妙に腑に落ちるところもあるなぁと気が付いたのです。
で、自分はどうか?・・・という問題はまだ解決されてないですねぇ・・(苦笑)基本、ワタシは自分がかなりのおバカだと知っているので、あまり遠い未来は見通せないし、この先の子供らの未来も予測もしたくない。何とかなるだろうさ・・・みたいなお気楽さでいる。
ただ、佐野さんのような告知を受けた時に外車を買い込んだとか、ホスピス用の資金は残しておいたが、後は金を惜しまないで使っちゃった・・・的なのは真似できない(笑)で、直ぐには逝きませんという医者との話で働かなくちゃ・・・てなことを言う。そんなのも真似できない。真似しようと思ってもこればかりは個人差があるのでどうにもならないね~~(^^;)
でも、頭の隅っこで少し佐野さんに憧れている(笑)樹木希林さんも尊敬してる女性の一人だが、彼女のような生き方も真似できない。でも頭の隅っこでやっぱり憧れもある。
ワタシの古い友人が佐野さんや樹木さんのような女性だったなぁ・・・彼女にも頭が下がる。最後まで自分を貫いていた気がする。やっぱりその心映えに憧れている・・・
もしかしたら、そうありたいという願いや憧れがあるなら、それは大事にすべき自分の感性だろうなぁと・・この頃凄く思っているのですよ・・・(苦笑

ま、それだけの話ですけどね(#^^#)
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7 コメント

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Unknown (itudemoyumewo1228)
2024-02-18 14:26:57
きょんさん

こちらも 今日は 狂ったように気温が高くて
今 ストーブ止めても 24度あります

なんか 恐怖を感じますよーー

この先 また 寒くなるし・・・
自律神経 大丈夫か?って(苦笑)

そして ”死ぬ気まんまん”私も 持ってます
面白いですよね?
わたしも読み返してみようかな?
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今、文庫本を (黄釈子)
2024-02-18 17:09:32
ネットで買いました。佐野洋子さんは2010年11月5日に亡くなっているのですね? 1938年6月ですから、私より10年前に、北京で生まれて、72歳で亡くなった。びっくりしたのは、旦那さんは詩人の谷川俊太郎。谷川氏は、私が大学時代に、少し、読んだことがあります。
Kyonさんのブログを読んで、興味が湧きました。楽しみです。
福井も、今日は、めちゃくちゃ春。暖かいし、快晴だし、梅が1日でたくさん花を咲かせました。日本沈没ですね?こりゃ。
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佐野洋子 (黄釈子)
2024-02-21 07:58:10
最近、目のサプリを飲み始めたので、(水素とビタミンEも飲んでいますが)、翌日届いた「死ぬ気満々」を、あっという間に読み終えて、めちゃくちゃ気に入りました、佐野洋子さん。他の本も買いましょう。
大学時代に通っていた「アポニー」という喫茶店に、めちゃくちゃ美人の小柄なママさんがいました。引揚者で、大連生まれだったと思います。喫茶店でアルバイトもしたし、大勢の大学生が集まっていたので、みんなで海水浴に行ったこともあります。確か、写真があったはずなのですが(1016年にデーターに落として、それが読み出せなくなったUSBに入っているかもしれない)そのママさんの父親は藤田というパリに留学した、確か有名な画家でした。旦那が(大柄なマスターでしたが)アルバイトの若い子と浮気したり、あれやこれやと、連日大騒ぎ。息子がいたので、私は彼の高校受験の家庭教師をしたこともあります。佐野洋子さんのものの考え方は、めちゃくちゃ、私の考えと似ていたり、そのママさんを思い出したり、確か、ママさんは20代後半か、30代初めだったので、佐野さんと同年代だったのかもしれませんね。私は、もちろん、20歳になるかどうかの、ただでさえ世間知らずの田舎者の、うぶな痩せた「好青年」だったのですけど。ははは!
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いろいろありますけれど・・・ (伊豆の花)
2024-02-21 14:53:23
こんにちわ!

只今、私、「中だるみ中」ですが、kyon様の心酔される方々についての思いに、かなり集中して感じられることが出来ましたよ。
私ぐらいの歳になると、病気=もう死ぬのでは?とい考えが直結してしまい、周囲の人にも、結構、悩んでいるのをよく聞くようになりましたね。

優しくない私は、(慰めるのが苦手な上、面倒だから)つい、「人間は絶対死ぬんだよ、だから、あなたみたいに「死ぬ。死ぬ」と言いながら死ぬのを待つか、いつ死ぬかは分からないけれど、まだ生きている状況を楽しんでいるうちに、いつの間にやら死んでいた方が気分的に楽だと思わない?」なんて言ってしまうので、随分と嫌われますが、私自身は、今までの人生が世間的には不完全評価であっても、それなりに満足しているので未練がないというのが本音で、まぁ、この先もお気楽に過ごせるだろうと思っています。

手術を前にして、この手術では、もう耐えられないと思うから会って置きたい」と、泣き言を並べたいた知人が、2回の手術を無事乗り越えました(先のことは分かりませんが・・・)。
その知人を見舞いに行くと、あんなに死ぬ、死ぬと言い募っていたことなど、もうおくびにも出さず、次に控えている(これから検査に入る)のだという股関節手術の心配ばかり言うのですね、それも仕方ないことと承知していますので、私は、もうこの件のことは何も言うつもりはありませんが、余り健康体でないから、次から次へと肉体的な病に見舞われているだけでなく、精神的にも取りつかれている知人を見て、この人が最終的に人生を閉じる時、どんな思いで旅立つのだろうか・・・と、ちょっと悲しい気持ちになりましたね。

ま、常に健康だねぇ・・。と言われ続けてる人間(私)の戯言なのかもしれませんが・・・こんな私にだって、いろいろあるのですけれどね。
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ゆめ様へ (kyon)
2024-02-21 16:22:13
そうですか、読まれたことがあるのね。是非、もう一度読み直してみることをお勧めします。
ワタシは11年ぶりに読んだの。で、母を送ったりしたから、随分と理解度が違いましたよ。年齢を重ねても読めそうな本ですものね。
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黄釈子様へ (kyon)
2024-02-21 16:31:27
あらあら・・・早速にお読みになったのね?(笑)
ね、いいでしょう?彼女。あんな風にスカッと生きられたらいいよねぇ・・と、憧れてます(笑)

そそ、谷川さんの奥さんだったこともありますね。さぞかし、谷川さんには刺激的でストレートな女性で驚かれたり感動したりしただろうなぁと妄想しますが(笑)
きっと彼女の方が彼に合わせられなくなったのかもね・・・強い女性ですもんね。
樹木希林さんにしても、あのご主人だったのはロッカーの内裕也氏、一緒には住めなかったのを今だから分かると一人娘さんの也哉子さんが書かれていますね・・・特殊な環境だったと思う。でも、実に素敵な女性に育ちました・・・文章も上手いです。なかなかです・・・
そういう子らを残せたのは幸せですね。佐野洋子さんにも一人息子さんがいらっしゃるけど、絵本の作家で絵もお描きになります・・「私の息子はサルだった」という本もあって、笑ってしまいます。母上とのことを書かれた「しずこさん」は痛烈で、ワタシも母との確執がありましたから、身に沁みましたね。
まぁ・・・あんな女性もいたのよねぇ・・・その佐野さんの亡くなられた年代にワタシもかなり近づきました(笑)
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伊豆様へ (kyon)
2024-02-21 16:36:45
そっかぁ・・・手術成功して良かったですね、で、股関節の手術は結構受けていらっしゃる方も多くてよく話を聞いたりします。手術自体はさほど心配なさるものでもないようですが、実はその後のリハビリが大変だと聞いています。股関節は一度に片方ずつしか出来ないそうで・・・だから、リハビリも頑張らないとね・・・また愚痴が聞こえてくるかもしれませんね・・ちょっと心しておいた方がよいかも~~(苦笑)
伊豆様の気持ちが優しいかどうかより、伊豆様には話しやすいんだろうと思いますよ。甘えてますね(^^;)それも、・・・何かのご縁かもね・・・いい加減な言い方をしてしまって申し訳ないですけど・・・ワタシでも伊豆様だから言えるかな・・という甘えを甘受してます(#^^#)
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