kyon's日誌

つれづれに・・・

「介子推」

2019年03月21日 | 日記

雨はまだない。
曇り空で、降り出しそうな空模様だ。

亭主は叔母がお寺さんに行くのを送っていくと、既に出掛けた。叔母にとっても一周忌が近づいているせいか・・・この頃とみに叔母の動向忙しなくすることに振り回されている。
しかしまぁ・・・熱心だ・・・というより、他に頼りになる人が居ない叔母には我が亭主という甥っ子だけが唯一の頼みの綱なのだろう。その甥っ子も今年は69だぜ・・(苦笑)

ホントに気が付くと、人生はあっという間に時間を経過させるもんだねぇ・・・
自分だけの為に時間を生きていくというのは、存外少ないのかもねぇ・・・と、つくづくと思う。
自分一人で生まれて、誰の世話になったつもりもなく、勝手に生きて来たんだと思い込んでいるが、実は勝手に過ごしたと思い込んだ分はこうして帳尻を合わせるかのように誰かの為に使わねばならないように出来てるのかもねぇ・・・
そうして人は命を繋いで来たんだろうなぁ・・・人一人の人生なんて、案外、大したもんじゃない・・と思った方がよさそうな・・・(苦笑)

と思うのも、「介子推」(宮城谷昌光・著)という本を読み終えたせいだろうかね~・・・(苦笑)
清廉な隠れた棒術の使い手が『重耳』という晋の国に返り咲く・・・避難先にさえ付きまとう暗殺者から守る続ける影の立役者的存在でありながら、政ごとの世界に戻る時にその変貌を見て失望感を持ち・・・故郷の山に籠る・・・後に『重耳』はその全貌を知ることになり今も中国で神格化されていく「介子推」の生涯を描いている。
ザックリ言えばそんな感じなのだが・・・・著者の膨らませた人物の中に、人としての生き様のありようや盛衰を見るし、人としてどう生きるかという問いも貰う。また、一抹の虚しさも切なさも感じる・・いい作品だったな・・・どんな世界で生きても・・・どんな時代に生まれても・・・普遍的な人としてのテーマは同じなんだろうね・・・最近はことに「人」というものに感慨深く感じるようになっている・・・

コメント (4)
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